◆明治安田J1リーグ ▽第32節 町田1―0岡山(27日・Gスタ)

 町田はホームで岡山と対戦し、1―0で勝利した。一進一退の攻防の中、後半アディショナルタイム5分にMF下田北斗のクロスからFWオセフンが頭で流した球を主将のDF昌子源が頭で押し込んだ。

劇的な勝利を手にし、黒田剛監督は「この後も笑顔で飛行機に乗りたい、と話してゲームに入った。アディショナルに点を取って勝つサッカーが本来の町田のサッカー。今日は苦労した分、ミーティングで厳しく言われた分、選手が成長を見せてくれた。気持ち新たに次のステージに向かっていきたい」とうなずいた。

 この日はFW相馬勇紀、DF望月ヘンリー海輝、FW藤尾翔太といった主力をベンチからスタート。相馬と望月は後半13分に、藤尾は同36分に投入した。望月の高さ、相馬の創造力で試合終盤へギアを上げ、采配を的中させた。岡山戦後には中2日でアジア・チャンピオンズリーグエリート(ACLE)第2節ジョホール・ダルル・タクジム(マレーシア)戦を控える。クラブ初の海外遠征。さらに、初戦のFCソウル戦(1△1)で引き分けたことからアジア初勝利もかけた重要な一戦になる。DF菊池流帆とDF岡村大八のセンターバック2人が離脱中で厳しい状況が続いているが、この白星で弾みをつけた。

 指揮官は「既に海外での試合を経験している選手、在籍している選手、またはACLを経験している選手が数多くいるのでそこに対する難しさはあまり感じていません」としつつ、「なんせ私が初めてなので、選手から多くを学んでいきたい。

もちろんアウェー1戦目ですので何が起こるか分からない。場所が場所なので色々なアクシデントも想定する中で、自分たちの持ち味や強みを今日のように出していければ必ず結果はついてくると思う。まずはACLでの勝ち点3を取れるようにしっかりと頑張って行きたい」と言葉に力を込めた。

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