宝塚歌劇宙組の新トップスター・桜木(さくらぎ)みなとの大劇場お披露目公演TAKARAZUKA MUSICAL ROMANCE「PRINCE OF LEGEND」、ビートオンステージ「BAYSIDE STAR」が、10月26日まで、兵庫・宝塚市の宝塚大劇場で上演中だ。

 桜木は1998年創設の宙組で10代目のトップとなるが、宙組一筋の生え抜きとしては初めてのトップ就任。

「111周年続いてきた宝塚歌劇の歴史の中に、自分がトップスターとしていられることがとても光栄だなと思いますし、胸を張って立っていたいなと思います」と瞳を輝かせた。

 ショーでは初めて大羽根を背負って大階段を下りた。初日終演後は「本当に重くて。出るまでの間に、こんなに重いものを先輩トップの方々が背負われて、最後を締めくくっていたんだなと。本当に尊敬の念が絶えないですし、私も責任をしっかり背負って舞台に立たないといけないなと、気持ちが引き締まりました」と、思いを新たにした。

 「PRINCE―」はLDHと宝塚歌劇のコラボレーション第2弾。聖ブリリアント学園を舞台に、正統派セレブ王子の朱雀奏(桜木)、ヤンキー界のカリスマ・ヤンキー王子の京極尊人(水美舞斗)らさまざまな王子たちが成瀬果音(春乃さくら)に急接近。果音を巡る戦いは、学園で行われる伝説の王子選手権「PRINCE OF LEGEND」に委ねられることになる。桜木はさわやかなセレブ王子にぴったり。個性豊かな王子たちの競演で、宙組生のさまざまな一面が楽しめる作品となっている。

 専科から水美舞斗(みなみ・まいと)が組替えし、最初の大劇場公演を迎えた。パワフルなダンスに、どっしりとした芝居で存在感を放つ同期の水美について、桜木は「頼りになって、本当に心強い。

個性が全然違うので、すごく張り合いのある関係性だと思っています」とにっこり。芝居、ショーともに若手から中堅、ベテランまでそれぞれに見せ場があり、新たな宙組の出発を印象付けた。(ペン&カメラ・古田 尚)

編集部おすすめ