女優の八木莉可子が27日、大阪市北区のカンテレを訪れ、出演するカンテレ・フジテレビ系全国ネットドラマ「終幕のロンド ―もう二度と、会えないあなたに―」(月曜・後10時、10月13日スタート)の取材会に出席。作品の見どころや撮影裏話などを語った。
妻を亡くし、幼い息子を男手ひとつで育てるシングルファーザーで、遺品整理人の鳥飼樹(草ナギ剛)が、遺品整理会社「Heaven’s messenger」の仲間たちとともに、さまざまな事情を抱えた家族に寄り添っていくヒューマンドラマ。八木は「Heaven’s―」の新人遺品整理人・久米ゆずはを演じる。
自身が演じるゆずはは「少し内弁慶」なキャラクターだという。「明るくて元気なのに、さまざまな環境の要因があって心を閉ざしていて、二面性があると思っています。私も割と内弁慶で、元が関西人(滋賀県出身)で明るいタイプですが、『先輩にあんまり話し掛けるのも良くないのかな』とか考え過ぎて人見知りになる部分があって。『意外と打ち解けると明るいタイプなんだね』と言っていただくことが多いので、二面性があるところが似ているのかなと思います」と類似点を分析した。
ドラマのテーマは遺品整理。重いシーンの撮影が多い。だが草ナギのおかげで「撮影している時以外は和気あいあい」なのだとか。「草ナギさんがいつも現場を明るく持ち上げてくださるので、現場は温かく明るく、みんな仲がいいです。座長自らムードメーカーをしてくださるおかげで、みんなシリアスな部分の撮影でも、その重さを引きずらない。『こういう座長の背中もあるんだ』と思って。
たとえば草ナギの「なおほん!」という言葉で、スタジオに笑い声があふれる。「メイクや照明など、各所を直してから『本番に行きま~す!』のタイミングでも(“直して本番”を略して)『なおほん!』って大きい声で言ったり(笑)。撮影する時にBさんを映した後にAさんを映すことを“カメラを返す”って言うんですけど『カメラ返しま~す』ってなった時に『借りたものは返してね~』みたいなことも大きな声でおっしゃったり(笑)」と現場の裏側をのぞかせてくれた。
このドラマへの出演を通して「遺品整理人の仕事について学んだ」という。「まだ何となくしか知らない方や、ぼんやりとは知っているけど、詳しくは知らない方(視聴者)もたくさんいらっしゃると思います。本当に大切で尊いお仕事をされていらっしゃるので、遺品整理人という存在やお仕事について認知度が上がって、多くの方に知っていただけたらいいなと思います」と語気を強めた。