◆明治安田J2第31節 磐田3―4大宮(27日・ヤマハ)

 ジュビロ磐田は大宮に3―4で逆転負け。今季最多タイの大量失点で痛い2連敗を喫し、暫定8位に後退した。

前半10分のセットプレーからDFヤン・ファンデンベルフ(30)の移籍後初ゴールで先制するなど優位に試合を進めたが、序盤の2点のリードを守れなかった。

 後半アディショナルタイム7分、途中出場のFWマテウス・ペイショット(29)がゴールを決めて1点差に迫ったが、反撃はそこまで。磐田イレブンは痛すぎる2連敗に肩を落とした。

 序盤は3連敗中の大宮を圧倒した。前半10分にヤンが188センチの高さを生かしたヘディングシュートを決めて先制。同14分には、MF倍井謙(24)のクロスにMFグスタボシルバ(28)が頭を合わせて加点した。2戦ぶりの勝利へ、スタジアムは盛り上がった。

 しかし前半終了間際に1点を返されると、後半開始1分に左サイドを破られて追いつかれた。さらに12分、22分と失点。勝てば暫定5位に浮上するチャンスだったが、勝ち点1差だった大宮に逆転されて、8位に後退した。試合後に会見したジョン・ハッチンソン監督(45)は「立ち上がりは良かったが、それが続けられなかった」と厳しい表情で話した。

 残り7試合で、28日に藤枝戦を控える首位・水戸との勝ち点差は7。

開幕前に掲げていたJ2優勝という目標は「難しい状況になった」と指揮官。それでも「希望はある。1試合、1点で局面は変わる」と前を向いた。次節(10月4日)のアウェー・甲府戦で勝つだけだ。

(里見 祐司)

編集部おすすめ