J1清水は1日、ホーム・FC東京戦(4日)に向け静岡市内で一部非公開調整した。前節のアウェー・神戸戦で移籍1号を決めたMF小塚和季が、次は本拠を湧かせる一撃に意欲を見せた。

 清水屈指のテクニシャンがアイスタを熱くする。神戸戦(9月27日)は左サイドからのクロスにゴール前中央で反応し、右足で仕留めた。J1では自身5年ぶりの得点で先制したが、チームは1―2で逆転負け。「僕自身もチームも乗っていけたらと思うし、次は勝利を決めるゴールにできたら」と視線を上げた。

 神戸戦はMF乾貴士とのコンビでシャドーを務めた。「自分の良さである時間を作ること、ラストパス、ゴールにからむことは少しずつ感覚が戻っている。貴士君との時間が増えるほどアイデアやバリエーションも増えていくと思う」と手応えを口にする。秋葉忠宏監督が「2人がいれば面白いフットボールができる」と太鼓判を押すように、スルーパス数リーグ1位のベテランとのコンビネーションに磨きがかかれば、さらなる攻撃の活性化が期待できる。

 チームは勝ち点40で11位。13位のFC東京とは勝ち点で並んでおり、目標の10位以内を達成するためにも落とせない一戦だ。「残り少ないホームで負けは許されない。絶対勝つ意識で臨む」。

J1ではキャリア初の2戦連発で、ケガに泣いたシーズン前半のうっぷんを晴らす。

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