フィギュアスケート女子で2010年バンクーバー五輪銀メダルの浅田真央さんが9日、東京・立川市の「MAO RINK」で練習を初めて報道陣に公開した。8月1日に「木下MAOアカデミー」を開校し、指導者としての道を歩み始めた。
練習公開前には多くの子供たちが報道陣一人ずつに向かい「こんにちは。よろしくお願いします!」と元気よくあいさつしてくれた。浅田さんが特に指示したわけではなかったが、日頃からレッスンの始めと終わりにはあいさつを徹底。日頃の取り組みが人間性の部分での成長にもつながっている。
先月25日の浅田さんの誕生日には、練習後に教え子たちからサプライズでケーキと花束と手紙が贈られた。手紙には「金メダルを取って、先生の首にかけて恩返しがしたい」「オリンピックに先生を連れて行ってあげたい」といった内容も多かったと明かした。「これ以上ない幸せを感じた」と目を細めた。
同日の練習では普段、手の高さをキープするのが難しい小学1年生の生徒たちがきれいに滑っていたという。「どうしたの?」と聞くと「先生が一生懸命教えてくれているから、先生を喜ばせたい」という言葉が返ってきたという。「すごく感動した」と最高の誕生日プレゼントが贈られたという。