23日にプロ野球・ドラフト会議が行われる。スポーツ報知では近畿、中国、四国のドラフト候補を紹介。
大阪桐蔭の二枚看板がいよいよドラフト会議を迎える。同校8年連続の指名が懸かる中、「まだ緊張なく、普段通りに過ごせています」と最速153キロ右腕の森陽樹。同151キロを誇る中野大虎も「(緊張は)ないですね」と心境を明かした。
最後の夏、決勝で東大阪大柏原に敗れ6年ぶりに春夏の甲子園を逃した。「ずっと引きずっても仕方ない。次の目標に向けてやってきた」と森。故郷の宮崎で1週間ほど体を休め、8月頭には練習に戻った。候補に挙がっていたU―18高校日本代表は落選したが、大会の様子は常に確認。「(健大高崎の)石垣であったり、高校では負けていた分、プロでは最終的に自分が一番活躍できるように」。同学年の活躍の裏で、けがをしない体づくりを中心に、トレーニングに励んだ。
一方、同大会で最多勝利投手を受賞した中野は、現在は寮を出るなど主将の役目を終え、自分にフォーカスする日々だ。
投手2人が指名されれば、春夏連覇の“最強世代”18年の横川(巨人)、柿木(元日本ハム)以来。森は「アドバイスもくれる、高め合えるいい存在」。中野も「森と一緒に投げてきた。(入学当初は)目指すべき存在というふうにも思っていた」と明かす。ともに1年秋に公式戦デビュー。2年秋は森、3年春夏は中野とエースナンバーを分け合った2人が静かに指名の時を待つ。(瀬川 楓花)