◆米大リーグ 地区シリーズ第5戦 マリナーズ―タイガース(10日、米ワシントン州シアトル=Tモバイルパーク)

 2勝2敗で最終戦にもつれ込んだマリナーズとタイガースの地区シリーズで、マリナーズが奇策で先取点を挙げた。

 タイガース先発は昨季サイ・ヤング賞のエース左腕スクバル。

2回1死で6番ネーラーがカウント1-2から外角へのシンカーを打って左翼線を破る二塁打を放った。ネーラーは続くガーバーの打席でスルスルとリードを広げて三盗に成功。107キロの巨漢が、完全ノーマークの裏をかいて三塁を陥れた。1死三塁となり、ガーバーはきっちりと大きな犠飛。悠々タッチアップし、難敵から念願の先取点を手にした。

 今季途中にダイヤモンドバックスから加入したネーラーは178センチ、107キロのパワーヒッターながら両チームで合計30盗塁をマーク。マ軍にはアロザレーナ、J・ロドリゲスとともに30盗塁台が3人いる。

 第2シードのマリナーズは地区シリーズがポストシーズン初戦。第3戦でローリーの本塁打が飛び出して勝利し、2勝1敗で王手をかけたが、第4戦では追い込まれたタ軍の打線が爆発。2勝2敗と逆王手をかけられ、本拠シアトルに戻っての第5戦決着戦となっている。

 マリナーズは勝てば01年以来24年ぶり、タイガースは13年ぶりのリーグ優勝決定シリーズ進出が決まる。

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