◆米大リーグ 地区シリーズ第5戦 ブルワーズ―カブス(11日、米ウィスコンシン州ミルウォーキー=アメリカンファミリーフィールド)

 カブス・鈴木誠也外野手(31)が11日(日本時間12日)、2勝2敗で迎えた地区シリーズ第5戦の敵地・ブルワーズ戦に「4番・右翼」でスタメン出場し、1点を追う6回1死一、二塁の3打席目は、チャンスで左直に倒れた。カウント2―2から右腕・パトリックのカットボールを捉えたライナー性の当たりに敵地は一瞬静まりかえったが、左翼手の守備範囲内だった。

 カブスは初回に先発左腕のポメランツがコントレラスにソロを浴びて先取点を献上。誠也は、1点を追う2回先頭で1打席目に立った。ブルワーズのマウンドは、2回からマウンドに上がった最速104・3マイル(約167・9キロ)のミジオロウスキー。怪物新人右腕の2球目、101・4マイル(約163・2キロ)をはじき返して右中間席に運んで、力強いガッツポーズを作って絶叫した。3試合ぶりの本塁打となるポストシーズン3号同点ソロ(ワイルドカードシリーズ1本、地区シリーズ2本)。大一番で貴重な一打を放った。1―1のまま迎えた4回先頭の2打席目は、一転してミジオロウスキーは変化球攻めで、4球目に反応したが、捉えきれず右飛に倒れた。

 地区優勝したブルワーズに5ゲーム差で及ばずワイルドカードでポストシーズンに駒を進めたカブスは、本拠地でのパドレスとのワイルドカードシリーズで1勝1敗の第3戦を3―1で制して突破。地区シリーズは敵地で2連敗して追い込まれたが、本拠地で2連勝して巻き返し、逆王手をかけて勝負の行方は第5戦に持ち越された。

 誠也は9月30日(同1日)ワイルドカードシリーズの本拠地での第1戦パドレス戦で2打席目に本塁打。レギュラーシーズンから5試合連続本塁打と絶好調でポストシーズンに突入した。地区シリーズ第2戦でも3ランを放ち、ここまでの7試合で無安打は1試合のみ。

ポストシーズンは第4戦終了時点で27打数6安打の打率2割2分2厘、2本塁打4打点の成績をマークしていた。この試合で勝つと、ドジャースが待つリーグ優勝決定シリーズ進出が決まる。

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