◆京滋大学秋季リーグ 最終節1回戦 佛教大2―1花園大(14日・カローラ滋賀はちまんスタジアム)

 最終節1回戦が行われ、23日のドラフト会議で候補に挙がる佛教大の最速153キロ右腕の赤木晴哉(4年=天理)も7回1失点と好投した。すでに優勝を決めている佛教大が勝利した。

 最高のライバルと投げ合った。3者連続三振で立ち上がりを滑り出した佛教大の赤木は、6回までわずか被安打1。7回に1点を失い、なおも2死二塁とピンチが続いたが、最後はこの日6つ目の三振で切り抜けた。「楽しかった。序盤から結構ギア上げながらいきました」と汗をぬぐった。

 花園大の藤原とは、2年時の5リーグ対抗戦を機に仲を深めた。今年の同大会では2人を中心に京滋大学を27年ぶりの優勝に導いた。プライベートでも親交が深く、12日には練習後に2人でスーパー銭湯へ。話の8割は23日に迫るドラフト会議についてで「お互い不安を言い合ったり。身近に分かり合える存在は藤原しかいない」と明かした。

 「チームは勝っても自分個人としては藤原に勝ちたいって言うのがあったので、常に高めながらできた」。天理高での公式戦の登板はわずか2試合。

好敵手とともに飛躍を遂げた右腕が静かに吉報を待つ。(楓)

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