MLB1年目のシーズンを終えたオリオールズの菅野智之投手が15日放送のテレビ朝日系報道番組「報道ステーション」(月~金曜・午後9時54分)に生出演。今季、MLBで戦った中での“葛藤”を明かす一幕があった。
日本の野球との違いを聞かれると「まず一つはパワーですね。バッターのパワーが違いますね」と返答。「あと、もう一つは配球面になるんですけど、日本では結構、インコースにボール球を見せたりとか、見せ球とか捨て球っていうんですけど、それをあんまり良く思わないというか。メジャーリーグ自体にそういうのがなくて、とにかくストライクゾーンに投げろって感覚が強いので、そこはちょっと苦労しましたね」と続けた。
「そもそも、そんなにコントロールがいいピッチャーが少ないというか、それがフォアボールに結びついてしまったりとか、そういうのがちょっと、もったいないと感じてるのかなと思う」と話した上で「シーズンの序盤くらいは、それ(力勝負の考え)に基づいてやってたんですけど、最後の方は後悔しないように自分の意見も貫き通してやるようにはなりました」と続けた。
今季のターニングポイントとして7月のレンジャーズ戦をあげた上で「日本のファンには菅野=スライダーってイメージが強いと思うんですけど、あんまり左バッターに対して、スライダーを投げさせてもらえなかったというか。で、この試合は結局、打たれてしまうんですけど、次の試合からはしっかり自分の意見を貫き通そうと。この試合は気持ちを曲げてしまったので…」と振り返った。
「(具体的には)左バッターにスライダーを投げさせてくれって、入ってくる軌道を使いたいと言って。そのボールを使わないと、左バッターはどんどん踏み込んでくるので、それは(投手コーチたちに)伝えました。(理解が)得られたと信じてます」と話していた。