◆米大リーグ ア・リーグ優勝決定シリーズ第3戦 マリナーズ4―13ブルージェイズ(15日、米ワシントン州シアトル=Tモバイルパーク)

 ア・リーグ優勝決定シリーズ第3戦が15日(日本時間16日)、マリナーズの本拠Tモバイルパークで開催され、1、2戦を連敗スタートのブルージェイズがチームのポストシーズン最多タイとなる5本塁打含む18安打で圧勝。対戦成績を1勝2敗とした。

 3回に9番ヒメネスの同点2ランからその後も3点を追加して一気に逆転。4回にもスプリンガーが歴代4位タイとなるポストシーズン通算22本目のソロアーチ。5回にはゲレロが今ポストシーズン(PS)4本目となるソロをスプリンガー同様に中堅にたたき込んだ。特に1、2戦無安打だった3番ゲレロが本塁打含む4安打。最終打席に三塁打が出ればサイクル安打だったが、右中間フェンスに到達した打球で無理することなく二塁で止まった。

 投げては6回までマリナーズ打線を初回の2ランだけに抑え込んだのが30歳右腕ビーバーだ。ビーバーはガーディアンズ時代の2020年短縮シーズン8勝1敗、防御率1・63でサイ・ヤング賞を受賞も、2024年2試合登板しただけでトミー・ジョン手術を受けた。そのリハビリ中で7月31日にブルージェイズがトレードで獲得。8月22日に約16か月ぶりにメジャーに復帰し、終盤の7試合に投げ4勝2敗でポストシーズンのローテーションに食い込んでいた。

 ヤンキースとの地区シリーズ第3戦では3回途中3失点。この日も初回にロドリゲスに2ランを浴びた。しかし、2回以降は持ち前のチェンジアップ、カットボールがさえ、6回88球を投げ59球がストライクという制球の良さで8個の三振を奪い勝利投手となった。

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