◆米大リーグ ア・リーグ優勝決定シリーズ第7戦 ブルージェイズ4―3マリナーズ(20日、カナダ・オンタリオ州トロント=ロジャーズセンター)

 マリナーズが3勝3敗で迎えた運命のア・リーグ優勝決定シリーズ最終第7戦で逆転負けを喫し、球団史上初のワールドシリーズ(WS)進出はならなかった。24年ぶり4度目の挑戦でも初のリーグ優勝には届かなかった。

 初回にネーラーの右前適時打で先制。直後に追いつかれたが、3回にロドリゲス、5回にローリーと主軸がそろってソロ本塁打を放ち、6回まで3―1と2点をリードしていた。だが、7回に3番手バザルドがスプリンガーに痛恨の逆転3ランを浴びた。

 試合後、ウィルソン監督はスプリンガーに被弾した場面は守護神ムニョスを投入する考えはなかったか聞かれると「バザルドはシーズンを通してずっとその役割(セットアッパー)を担い、非常に安定していた」と説明。敬遠の選択肢に関しては「もしダブルプレーを取れなかった場合、ブラディ(ゲレロ)が回ることにもなる」と話した。

 「彼らに頭を上げてほしい。そして自分たちがどんなシーズンを送ったかを理解してほしいと伝えた。もちろんこの敗戦は痛いし、間違いなくしばらくは痛みが残るだろう。でも、彼らは何度も逆転し、何度も立ち直ってきた。本当に特別なチームなんだ。この結果になってしまったのは残念でならない」と指揮官は唇をかんだ。

 これまで全30球団の中で唯一WSに出場したことがなかったマリナーズ。

イチローが加入した2001年には佐々木主浩も守護神として躍動。チームは歴代最多タイの116勝を挙げたが、リーグ優勝決定シリーズでヤンキースに1勝4敗で敗れた。同シリーズに駒を進めたのはその時以来24年ぶり4度目だった。今回は第5戦に勝利して3勝2敗と先に王手をかけたが、連敗で夢は散った。

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