巨人は22日、岡本和真内野手(29)が今オフにポスティングシステムを利用してのメジャー挑戦することを容認したと発表した。都内で会見を開き、吉村編成本部長と岡本が出席した。

 主砲にとって、かねて憧れを抱いていた舞台。昨年の契約更改交渉後にはメジャーへの思いを問われると「昔から憧れていた場所でもあるし、目標にしている場所でもある。毎年、上を目指してやっているので野球をしていたらそういう目標をみんな持ってる。僕もその一人」と語っていた。

 今年は国内FA権を取得していたが、海外FA権を取得できるのは最短で26年シーズン中。吉村編成本部長は容認の経緯について「彼と日頃からの話し合いの中で、やはり最後はMLBに挑戦してという夢をずっと話し合っていました。その中で本来だと来年海外FAを取得することになると私たちは考えていましたので、それよりも彼の今描いている夢を球団が全て、彼をバックアップしながら背中を押してあげたいなって気持ちがあったので」と説明した。

 智弁学園から14年ドラフト1位で入団。プロ1年目の15年9月5日・DeNA戦(横浜)ではプロ初安打初本塁打をマークした。4年目の18年からレギュラーに定着し、同年からは6年連続30本塁打以上を記録。23年からは2年間主将を務めた。チームに不可欠な4番であるのは間違いないが、球団も夢を後押しする形となった。

 巨人では19年の山口俊、20年の菅野智之に次ぐ、3人目の同制度によるメジャー挑戦の容認。手続き開始となる11月1日以降にポスティングを申請する。

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