巨人は22日、岡本和真内野手(29)について、今オフのポスティングシステムを利用したメジャー挑戦を容認すると発表した。球団では19年オフの山口俊、20年オフの菅野智之両投手に次いで3例目。
いつも通りの穏やかな口調の裏に覚悟がにじみ出ていた。スーツ姿で会見に臨んだ岡本は、冒頭で「この決断を尊重して背中を押してくださった山口オーナー、阿部監督、チームメート、球団関係者、いつも温かく応援してくださるファンの方に感謝しています」とメジャー挑戦を表明。「勝負したい」と何度も繰り返し、高みを目指す意思を示した。
長年、巨人の4番の重責を背負ってチームを支えながら、胸中にはメジャーへの思いを秘めていた。「憧れでもありましたけど、常に目標にしていた。そういう舞台に行ける選手になりたい、行って戦える選手になりたい。そういう気持ちは変わらず、ずっと持っていた」。世界トップレベルの景色を見たい。向上心を力に変え、通算248本塁打を放ってきた。
11年目の今季は5月に左肘じん帯損傷。
シーズン後に球団と本格的にポスティングシステムの利用について協議。昨年の監督就任時から近未来のメジャー希望を伝えていた阿部監督には「監督としては痛いけど、個人としては応援している」と背中を押された。山口オーナーら快諾してくれた幹部には「ジャイアンツから行って活躍してほしい」とエールを送られた。「そういうところを感じながら忘れずに頑張りたい」と約束した。
日本では低めのボール球の変化球攻めも多かった。メジャーは力対力。160キロ前後の動く剛速球をストライクゾーンに投げ込んでくる。投手、外野手に比べて日本人内野手は攻守で苦しんできた歴史もあるが、「厳しい世界だと分かっています。そういうのも承知の上で勝負したい」と全てを受け入れて挑んでいく。
心残りは巨人で一度も日本一になれなかったこと。銀座パレードを経験できなかった。「それが一番あります。日本一になりたかったですし、その景色は見たかった。申し訳ない気持ちはある」。無念はありつつも、海外FA権を取得見込みの来オフではなく、1年でも早く海を渡りたい思いがあった。だからポスティングを要望した。「MLBで勝負したい気持ちが強くて。勝負したい気持ちがあったので」。ここでも「勝負したい」と繰り返した。
一部米メディアで「残留報道」が流れ、ここ数日は騒然となった。世界一に輝いた23年WBCでは、決勝の米国戦(マイアミ)で本塁打。
◆岡本 和真(おかもと・かずま)1996年6月30日、奈良県生まれ。29歳。智弁学園で3年の春夏に甲子園出場。高校通算73本塁打。2014年ドラフト1位で巨人入団。18年にプロ野球最年少の22歳で打率3割、30本塁打、100打点をマーク。










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