◆第86回菊花賞・G1(10月26日、京都競馬場・芝3000メートル)

 第86回菊花賞・G1(26日、京都)の出走馬と枠順が23日、決まった。イシゴー(石行佑介)記者による「考察」キーポイント編は、6枠11番に入ったマイユニバースの展開利に注目。

馬券は24日18時30分から発売される。

 考察・見立て編でも述べたが、やはり長距離戦で大きく展開のカギを握るのは逃げ馬。この枠順を見て真っ先に目に飛び込んできたのは、ジーティーアダマンとマイユニバース。ともに先手を奪いたいタイプだが、内のジーティーアダマンの出方を見ながら控えることもできるマイユニバースに展開利がありそうだ。

 自身の外には主張する馬はおらず、内からレクスノヴァスなどが逃走態勢を取っても、そこは歴代最多5勝を挙げる武豊騎手。先週の秋華賞でも5番人気のエリカエクスプレスをじわっとハナへと誘導し2着を確保したように、巧みなリードできっちり“勝てるポジション”を確保してくるだろう。

 前走は10馬身以上の大逃げを打ち、後続を一度は真後ろまで引きつけてからの7馬身差Vとスタミナも底が見えない。武幸調教師も「この馬は折り合い。スムーズに行けば3000メートル自体は心配していない」とジャッジ。最終追い切りの馬場入り前には相当力んだようだが、追い切り自体は切れがあり、折り合い面も問題なし。1週前のレジェンドとの初コンタクトの際も、精神面の課題は全く見せず、キビキビと動けており、仕上げに抜かりはない。中山だった前走よりも輸送時間が短縮されることも、同馬にとっては歓迎だろう。

 前走でそのマイユニバースに乗った横山典騎手が、引き続き手綱を執るヤマニンブークリエも4番枠ゲットで気になる一頭。1987年以降で最多タイの4勝を挙げ、連対率も単独トップの絶好枠なら侮れない。あす結論を出したい。(石行 佑介)

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