◆第172回天皇賞・秋・G1(11月2日、東京競馬場・芝2000メートル)

 昨年の菊花賞馬アーバンシック(牡4歳、美浦・武井亮厩舎、父スワーヴリチャード)は、今年に入ってから日経賞3着、宝塚記念14着と精彩を欠いている。復活を期すべく臨む秋の盾へ向かい、1週前追い切りは22日に美浦・Wコースで実施。

3頭併せの外を伸びて6ハロン83秒1―11秒7をマークした。しまいの伸びは力強く、中ピートモンド(2歳未勝利)に併入、内トリリオンボーイ(3歳2勝クラス)に2馬身先着したが、武井調教師は「時計は求めずしまいだけ動かすことがテーマだったけど、それでももう少し動いてほしかった(追い切りに騎乗した)石神深一騎手も『悪くないけど、一番良かった頃に比べるとひと息』と言っていたからね」と辛口ジャッジ。

 仕上がり途上の印象を残すパフォーマンスとなったが、状態アップを図り金曜日の24日に57秒3―11秒7、日曜日の26日に53秒8―12秒7のハードトレーニングを課している。これまでも1週前の日曜日には速い時計を出していたが、金曜日まで出すのは異例。陣営のかける思いが伝わってくる。当週追い切りには短期免許で初来日予定のアレクシ・プーシャン騎手=フランス=が騎乗予定。どれだけ上積みがあるか、動きに注目だ。

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