◆第172回天皇賞秋・G1(11月2日、東京競馬場・芝2000メートル)=10月29日、栗東トレセン

 天皇賞・秋出走予定馬の共同記者会見が栗東トレセンで行われ、メイショウタバルに騎乗する武豊騎手が、メディアの質問に対応した。

 ―前走の宝塚記念を振り返ってください。

 武豊騎手「すごくいいレースができて、一生懸命走ってくれてうれしかったですね」

 ―ドバイ・ターフから宝塚記念での変化は。

 「ドバイで乗せてもらったのが僕は初めてだったので、まだ手探りな感じで乗ってる段階なんですけど、レース前は少しドバイよりも気合が乗りすぎてて、大丈夫かなっていう心境でしたね」

 ―レースではどうでしたか。

 「向こう正面に入ったぐらいからいいリズムになって、そこから最後までしっかり走ってくれて、強かったですね」

 ―石橋調教師と何か話をされていますか。

 「石橋調教師からは『順調だよ』っていう、本当にそれだけですね」

 ―今朝の追い切りは見ましたか。

 「見てないんですけど、すごく良さそうだったと聞いています」

 ―今回は東京の2000メートルになります。

「距離の2000メートルは問題ないです。メイショウタバルのこれまでの脚質を考えると、かなりハードルは高いのかなと思います。秋の天皇賞は、逃げ切るというのは僕も実際、生で見たこともないですし、それだけ厳しいレースだと思う」

 ―ハードルを越えられそうですか。

「もちろんそうですね、それを期待していますし、逃げると決まっているわけでもないですし。状態の方は本当に良さそうなので。あとちょっとね、まだ本当につかみどころがないといいますか、難しい面のある馬ですし、逆に宝塚記念のようにこちらが思っている以上のパフォーマンスを出してくれる時もありますから、そういうところは期待しています」

 ―レース前に確認したい点はありますか。

「返し馬は決して簡単ではない馬なので、ゲートインまでスムーズにいけばいいなと思っていますね。

ゲートになかなか入らないレースも過去にありましたし、それが関東圏のレースだったので、今回輸送ということもあって心配なことは多いですね」

 ―コース、脚質からどの枠がいいですか。

「普通に考えて東京競馬場の2000メートルはやはり内枠の方が有利といいますか、レースはしやすいですけど、ただスタート次第ではまたそれも変わってきますし、一概には言えないです」

 ―スタートは速いですか。

「まあ普通じゃないですか。遅くはないですけど、危うさはありますから、そこはすごく注意を払って乗りたいですね」

 ―この秋、武豊騎手自身はG1で2着2回。今回についてはどうですか。

「やはり一着が欲しいですね。特にメイショウタバルという馬で挑むので、メイショウさん、いわゆる先代のオーナーのためにも、勝ちたいと思いますね」

 ―そして武豊騎手自身はドウデュースで昨年勝って、今年は連覇もかかります。

「またこうやっていい馬と挑めるというのは本当に騎手としてありがたいですし、僕はレースでしっかり乗るだけだと思っています」

 ―ファンの皆さんにメッセージを。

「本当に持っているポテンシャルは高い馬なので、それを全て出せるようにしっかり乗りたいと思っていますので、応援してください」

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