東京六大学野球リーグ・慶大の常松広太郎外野手(4年=慶応湘南藤沢)が6日、カブスとのマイナー契約について、自身のX(旧ツイッター)を更新。「現在前向きに検討しておりますので、正式な発表があるまでお待ちいただけると幸いです。

私のアメリカ挑戦、たくさんの方に応援していただけると嬉しいです!」と心境を明かした。

 常松は慶大の主軸として活躍してきた右の強打者。9月にはプロ志望届を提出したが、10月23日のドラフト会議では指名漏れに終わった。だが、潜在能力に関心を寄せていたカブスは翌24日、本人とのオンラインミーティングを経て、同31日に正式オファー。米ニューヨーク州で育った帰国子女でもある常松は、ビジネスの世界にも強い興味を抱いており、米金融業界大手のゴールドマン・サックスから内定を得ていたが、米球界挑戦を決断した。

 常松は「カブスから獲得したいという意思を受け、それに向けて前向きに詳細を整理中です」とのコメントを発表。正式契約は来年1月中旬以降の見通しだ。

【NPBを経ず米球界に挑んだ主な東京六大学選手(すべてマイナー契約)】

 投手では92年に1Aサリナス入団の伊東弘幸(慶大)。03年多田野数人(立大)がインディアンス、10年西嶋一記(明大、現コーチ)がドジャースと契約した。

 野手では98年加藤貴昭(慶大・捕手、現部長)がカブス、00年根鈴雄次(法大・外野手)がエクスポズ、01年佐藤隆彦(G・G・佐藤、法大・内野手)がフィリーズ、02年南容道(法大・内野手)がRソックスと契約した例がある。このうち、多田野は04年に大リーグ昇格を果たし、1勝した。

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