中日の柳裕也投手(31)が、今季取得した国内FA(フリーエージェント)権を行使せず、残留する意思を固めたことが10日、分かった。FA申請期間最終の11日に球団へ報告する見通し。

 柳は明大から2016年ドラフト1位で入団。21年に自己最多タイの11勝を挙げ、最優秀防御率(2・20)と奪三振王(168)を獲得し、投手陣をけん引してきた。10月30日には「しっかり考えて、決断を出したい」と話していた。9年間過ごしてきた中日への愛着や、慰留に努めた球団の誠意を受け止めて決断した。

 今季は右肩の違和感で約3か月間、離脱した。14登板で3勝5敗、防御率3・29にとどまったが、来季14年ぶりのクライマックスシリーズ出場を目指すチームにとって、柳は欠かせない存在だ。リベンジに燃える右腕は、来季も竜党のために腕を振る。

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