◆第42回マイルCS・G1(11月23日、京都競馬場・芝1600メートル、良)

 G1馬6頭などトップマイラーがそろった一戦は18頭立てで争われ、4番人気のガイアフォース(牡6歳、栗東・杉山晴紀厩舎、父キタサンブラック)は、2着に終わった。勝てば、89年オグリキャップ以来36年ぶりの芦毛馬Vだったが、ならなかった。

 前走の富士Sでは、ジャンタルマンタルを破り、22年のセントライト記念・G2以来となる約3年1か月ぶりの重賞制覇。以降の調整も順調で、13日の1週前追い切り後には杉山晴師が「絶好調だと思う」と手応えを口にしていたが、G1・10度目の挑戦でもビッグタイトルには届かなかった。

 勝ったのは1番人気のジャンタルマンタル(川田将雅騎手)で、勝ちタイムは1分31秒3。18年4月のマイラーズC(京都)でサングレーザーがマークしたコースレコードタイでレースレコード。3着は15番人気のウォーターリヒト(高杉吏麒騎手)が入った。

  横山武史騎手(ガイアフォース=2着)「理想はもう1列前でしたが、スタートの出がそこまで速い馬ではないので、出られた方だと思います。ジャンタルマンタルの真後ろにつけられたし、理想的なポジション取りではなかったですが、そこは良かったです。しまいも、手前を替えてからしっかり脚を使ってくれています。勝った馬は強かったですが、富士Sでの2キロ差がなくなったにもかかわらず、食らいついていけたのはよく頑張ってくれたと思います」

 高杉吏麒騎手(ウォーターリヒト=3着)「流れも向いて、よく頑張ってくれました。これから馬も良くなっていくと思います」

 菅原明良騎手(オフトレイル=4着)「スタートは普通に出てくれて、折り合いを気にしながら焦らず行きました。最後は詰めているし、もうちょっと攻めて乗ってもよかったのでは、と思います。G1でいいところまできてくれて、力があるところを証明できました。

さらに成長してくれると思うので、すごく楽しみです」

 西村淳也騎手(エルトンバローズ=5着)「自分のやりたいレースはできました。すぐ後ろに勝ち馬のオーラがありました。元のエルトンに戻ってきているし、またここから頑張ってくれると思います」

編集部おすすめ