オリックス・岸田護監督(44)と平野佳寿投手兼任コーチ(41)の「盟友対談」が実現した。岸田監督は来季が就任2年目で、平野は新たに投手コーチ兼任となった。
―就任2年目を迎える。高知での秋季キャンプから平野投手がコーチ兼任で加わった。
岸田監督(以下、岸)「ブルペンでも、投手の後ろに立ってね。特にフォークのアドバイスをしてくれて、選手も『はぁ、なるほど…』という表情をしています。例えば寺西なんて、投げた瞬間に平野の方を振り返りますから。そういう姿を見ても、頼もしいなと思います」
平野(以下、平)「10月に初めて舞洲のコーチ室に入って、すごいなと思いました。コーチの皆さんが選手のことを考えて、一人一人動いているのを実感しましたから。『選手って幸せ者だな』って…。今はコーチとはどういうものなのかを、学んでいる最中です」
岸「今までもアドバイスをしてくれていますし、すでに平野という色は濃いです。
平「そこはまだ、変わらないですね。コーチ一本なら変わると思いますけど、監督が気を使ってくれている。『あいつ、どう?』と聞かれたら、答えられる準備はしていきます」
―05年のドラフトで同期入団。当時のお互いの印象は。
岸「希望枠で入団していますし『(モノが)違うな…』というのはありました。キャッチボールの球質、姿勢もいいし、大きい。見た目は変わりましたけどね。
平「僕は大学2年のころから、岸田さんを見ていました。社会人で活躍して、プロに入る方にリスペクトがありました。すごい方がプロに来る、というのが第一印象です」
岸「でも、平野は1年目から1軍にいましたからね。平野に追いつかないと、という思いはありました」
―互いに特別な存在。
平「岸田さんは何をするにも真面目。野球を離れれば、良き兄貴です。僕だけじゃなく、みんなに接してくれます。男気ですよね。中嶋さんが監督を辞められた時も、腹をくくって引き受けましたから。そういうのも男気です」
岸「もちろん、二つ返事じゃないで…」
平「でも、最終的に引き受けたじゃないですか。今年もCSまで導いてくれて、しんどい姿を外には出さなかった。心配させなかった。
岸「プロ野球である以上は、優勝を目指さないといけません。お客さんにも失礼ですから。当然、そこを目指していきます」
平「一つ言わせてもらうなら、僕を『そんなに(現役の)選手だから』って思ってもらわなくていいです。下っ端として働きます。コーチの仕事をしてから、自分がしなければいけない練習をすればいいだけの話。岸田監督には、どんどん言ってほしいですね」
◆岸田 護(きしだ・まもる)1981年5月10日、大阪・吹田市生まれ。44歳。履正社では1年夏の甲子園に出場。
◆平野 佳寿(ひらの・よしひさ)1984年3月8日、京都府生まれ。41歳。鳥羽から京産大を経て、05年大学生・社会人ドラフト希望枠でオリックスに入団。11年に最優秀中継ぎ、14年に最多セーブのタイトルを獲得。










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