ポスティングでメジャー移籍を目指す西武・今井達也投手と巨人・岡本和真内野手の代理人を務めるボラス・コーポレーションのスコット・ボラス代理人がウィンターミーティング2日目となった9日(日本時間10日)、メディア対応。両選手の交渉状況などを語った。

両選手は同会議終了後にチームの絞り込みに入り、候補球団との直接面談などが予定されている。来年1月2日(同3日)に交渉締め切り日を迎える今井について、ボラス代理人は「サンドイッチ(中間的)」なタイミングで契約締結となる見通しを示唆した。

 2006年オフ、松坂大輔投手のレッドソックスとの交渉合意は締切最終日。一方、20222年オフ、吉田正尚外野手の場合は解禁初日に合意に達し、「新幹線契約」と振り返った。交渉によって期限の枠で最大限の振れ幅を活用し、好条件を引き出してきたボラス代理人。今回、今井の交渉状況について問われ「“サンドイッチ”だな。多分、その間になるだろう。タイミングの予想はできない。球団が1つ契約を締結すれば、他の選手に動きが出るので」。即決でもなければ、土壇場でもない。パンに挟まれたサンドイッチの具だと表現した。

 まずは、今井の市場について「彼に興味を持つ球団は多く、我々は交渉を前に進めている」。

具体的な球団の数は明かさなかったが、「今井に興味がない球団があるだろうか」と語った。「まだ、基本的な交渉段階。その後で(絞り込みに)入る。この会議(ウィンターミーティング)の後で、(渡米してくる)今井とスケジュールを練る」と見通しを述べた。

 今井が日本のテレビ番組の中で、「ドジャースを倒す球団にいきたい」という趣向の発言をしたことについては「ドジャース、大谷、山本への尊敬から出た言葉。ドジャースでないなら、対戦したいという意味だと思う。彼は日本でも彼らと長く対戦してきたし、偉大な選手との対戦をエンジョイしてきたということを言いたかったんだと思う」と説明した。

編集部おすすめ