来春の第98回センバツ高校野球大会(2026年3月19日開幕・甲子園)の21世紀枠の各地区候補9校が12日、日本高野連より発表された。関東&東京からは、1984年夏を最後に甲子園から遠ざかっている埼玉の名門県立校・上尾が選出された。

 上尾は、過去に春3度、夏4度の甲子園出場経験を持ち、1975年夏には準決勝進出を果たした。近30年は聖地に駒を進めることが出来ていないが、強豪私立がひしめく埼玉で、常に4強、8強まで勝ち上がっている。今秋の県大会も4強入り。浦和学院との準決勝は、3―4の惜敗だった。

 高野監督は、1984年夏に甲子園の土を踏んでいる。小学2年の時、上尾が準決勝まで勝ち上がる姿を見て強い憧れを抱き、進学を決意したという“上尾愛”の持ち主だ。「準々決勝で、原辰徳さんがいて優勝候補だった東海大相模に粘り強く戦って勝った。あれが上尾の野球の原点だと思っています」。今年のチームついては「特別に力のある代ではないと思うが、一体感をテーマに『まとまりは埼玉でどこにも負けないように頑張ろう』とやってきました」と話した。

 上尾が地区候補に選出されるのは、2015年以来2度目になる。指揮官は「『強い上尾を取り戻そう』と皆で力を合わせてきた。もう1回、上尾高校のユニホームを全国の場に広めることができれば」と言葉に力を込めた。

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