◆第70回有馬記念・G1(12月28日、中山競馬場・芝2500メートル)1週前追い切り=12月18日、栗東トレセン

 メイショウタバル(牡4歳、栗東・石橋守厩舎、父ゴールドシップ)は、CWコースでスマートサニー(5歳オープン)を3馬身ほど追走して、6ハロン79秒8―11秒4をマーク。直線でいっぱいに追われると、内側から僚馬をかわし、力強い脚取りで3馬身先着した。

石橋調教師は「ラスト2ハロンを11秒4―11秒4できているからね。1週前としてはいい内容」と納得の表情だった。

 前走時の1週前は単走だったが、今回は併せ馬を選択した。「併せ馬では以前より抑えが利いているんじゃないかな」と気性面の成長を確認できたのは大きい。その天皇賞・秋では6着だったが、スローペースに落として折り合った逃げを打てた。「ああいうペースでも行けるんだ、という感じ。東京よりも中山の方がいいと思う」と指揮官は手応えをつかんだ。20年のクロノジェネシス以来、5年ぶりの春秋グランプリ制覇へ向け、態勢は整いつつある。(山下 優)

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