レッドソックス・吉田正尚外野手(32)が18日、都内で行われた長谷川晶一氏との共著「決断―カンボジア72時間―」(主婦の友社)の出版記念トークショーに参加した。

 イベント終了後の囲み取材の中で、来年3月に行われる第6回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)について「日の丸を背負って戦うことはなかなか経験できないですし、素晴らしいことなので、その一員に加われるように」と出場に意欲を示した吉田。

23年の前回大会は、準決勝のメキシコ戦で値千金の同点3ランを放つなど、4番にも座ってチームを引っ張り、優勝に大きく貢献した。

 23年はメジャー1年目でもあった吉田。メジャー1年目の選手はチームや米国の環境に慣れることや、チームになじむこと、首脳陣へのアピールなどのために、これまでは出場を見合わせることが多かった。当時の栗山監督も懸念して招集を見送る選択肢もあったが、吉田の侍ジャパンへの熱意もあって出場となった。

 今オフにも日本からは巨人・岡本和真内野手(30)、ヤクルト・村上宗隆内野手(25)、西武・今井達也投手(27)らがポスティングシステムでメジャー移籍を目指している。岡本、村上は23年の前回大会も出場して優勝に貢献。来年3月も打線の中心として期待されている。

 メジャー1年目の開幕直前にキャンプやオープン戦を離脱してWBCに出場し、チームの開幕を迎えることについて吉田は「確かにきつかったのはきつかったけど、それ以上に得られるものは大きいと思う。別物という考え方でもいいと思う。シーズンはシーズン、WBCはWBCという」と説明。岡本、村上のWBC出場も背中を押した。

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