◆新日本プロレス「Road to TOKYO DOME」(19日、群馬・Gメッセ群馬・展示ホールC)観衆1291人(札止め)

 新日本プロレスは19日、群馬・高崎市のGメッセ群馬・展示Cホールで「Road to TOKYO DOME」の開幕戦を開催した。

 来年の1・4東京ドームでのAEWのオカダ・カズチカとの「引退試合」まで残り4試合となった棚橋弘至は、メインイベントで「棚橋弘至ファイナルロード~継(つなぐ)」で高橋ヒロムと初のシングルマッチで対戦した。

 試合は最後はレインメーカー式のスリングブレイドまで繰り出し、トドメのハイフライフローで棚橋が3カウントを奪った。試合後、ヒロムと握手し抱擁を交わした棚橋はマイクを持ち「僕もプロレスラーとして残すところ、あと3試合となりました。新日本プロレスでデビューして、1試合1試合全力でやるようにと自分に課して、今日ここまで続けてきました。その結果が今日、こんなに多くのお客様にご来場いただいたことに繋がってるんだと思います。本当にありがとうございました。ウゥ、ウゥ、寂しい。寂しいよ。本当に皆さん、ありがとうございました」と感謝した。

 さらにエアギターを3度披露し「新日本プロレス1・4東京ドーム大会、超満員ありがとうございます。そこで一つやってみたいことがあるんですけども、僕が学生の時、東京ドーム大会観に行ったら、レフトスタンドからグーッと始まったウェーブが、ドームを何周もしてウワーッてなった姿を見たし、僕もやってました。ちょっとやってみる? 高崎、やってみようか。じゃあ、そっちからウォーッて」と呼びかけると、超満員札止めの観衆がウェーブを起こした。

 この光景に棚橋は「これ! これやりましょう、ドームで。ねぇ! ねぇ! やろう、なぁ!」と宣言。そして「新日本プロレス、東京ドーム大会に向かって全力で、全選手全力で盛り上げていきますのでご期待ください。ということで、じゃあ、最後の最後の最後に前橋の皆さーん……!」と高崎を前橋と間違え「僕がね、本気で間違えると思う? わざとですから」と土下座し「本当に失礼しました! ということで、じゃあ、最後に高崎の皆さーん、愛してまーす!」と締めた。

 バックステージで棚橋はヒロムへ「僕がチャンピオンとしてこれから新日本を盛り上げていこうっていう時にね、入門してきた彼は、ほんとに運動能力は高かったんだけども、どんな選手になるんだろうっていう、ほんとにイメージがわかなくて。でも、彼自身の、努力と持ってるもので、今のとこまできてね。ほんとに俺は、ね、若い頃、いっぱいね、ほんとになんとか新日本プロレスを盛り上げようと思って一役買ってもらった、ブログとかね。その選手が、こうやって立派になって、新日本プロレスを引っ張ってくれる選手になったのは、ほんとにうれしく思います」とメッセージを送った。

 さらにドームにウエーブを起こす意欲に「第0(試合)からね、最初からMAXで。ね。過去最高の盛り上がりのドームにしたいから。ちょっと、僕からの提案ですね。

はい。無理にじゃない。もしよろしければ、みんなで盛り上げませんかっていう提案です。やってほしいなあ……。あと3つ。頑張ります」と誓った。

 ◆12・19高崎大会全成績

 ▼第1試合 20分1本勝負

ゼイン・ジェイ、田口隆祐、〇タイガーマスク(7分40秒 チキンウィングアームロック)安田優虎●、本間朋晃真壁刀義

 ▼第2試合 20分1本勝負

松本達哉、〇ボルチン・オレッグ、YOSHI―HASHI、後藤洋央紀(8分26秒 逆エビ固め)嘉藤匠馬●、マスター・ワト、YOH、矢野通

 ▼第3試合 20分1本勝負

高橋裕二郎、SHO、〇DOUKI(8分58秒 イタリアンストレッチNo.32)村島克哉●、KUUKAI、エル・デスペラード

 ▼第4試合 30分1本勝負

金丸義信、〇SANADA、成田蓮、“キング・オブ・ダークネス”EVIL(8分52秒 反則)小島聡●、タイチ、上村優也、海野翔太

 ▼第5試合 30分1本勝負

外道、〇鷹木信悟、辻陽太(11分06秒 反則)ジェイコブ・オースティン・ヤング●、カラム・ニューマン、グレート―O―カーン

 ▼第6試合 30分1本勝負

藤田晃生、〇ハートリー・ジャクソン、大岩陵平、ザック・セイバーJr.(11分30秒 デスバレーボム↓体固め)永井大貴●、石森太二、OSKAR、Yuto―Ice

 ▼第7試合 棚橋弘至ファイナルロード~継(つなぐ)30分1本勝負

〇棚橋弘至(14分25秒 ハイフライフロー↓片エビ固め)高橋ヒロム●

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