元巨人監督でスポーツ報知評論家の高橋由伸氏(50)が21日、岩手・盛岡市内で行われたイベント「スポーツと未来 第8回カンファレンスinいわて スタンフォードからのメッセージ」に登壇。「スポーツを通じて人生を豊かにする」をテーマに特別講演を行い、ソフトバンクからドラフト1位指名されたスタンフォード大の佐々木麟太郎内野手(20)がサプライズで登場。

“夢の共演”で約800人の観衆を沸かせた。

 由伸氏が少年時代からプロまでの足跡を語り終えた、その時だった。舞台袖から麟太郎が姿を現すと、大きなどよめきが起こった。ドラフト指名後、公の場は初めて。麟太郎が中学時代、オンラインの野球セミナーで由伸氏が講師を務めてからの縁。昨年は由伸氏がスタンフォード大を訪れるなど、親交を深めてきた。「由伸さんは恩師。私の人生を支えていただいた」と感謝を口にした。

 麟太郎から「選手の時に、もっとこうすれば良かったことはありましたか?」との質問に、由伸氏は「もっと世界に目を向けていたら、違う人生もあったかなと思う。イチローさんや松井さんがメジャーに行った時も、僕には遠い世界と思ってしまった」と回答した。

 米国の名門大で文武両道を貫く麟太郎に「苦労もしていると思うが、飛躍には新たな挑戦が大事。今はそういう時期。

会うたびに、成長を感じてます」と笑顔でエールを送った。(加藤 弘士)

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