ユニホームを脱ぎ、第二の人生へ新たな一歩を踏み出した野球人を紹介する「去る人」セ・リーグ編。中日で現役生活を終えた中田翔氏(36)は、引退直後からイベントやテレビ出演のオファーが尽きず、多忙な日々を送る。
10月16日のセ・リーグCS最終S第2戦、阪神―中日戦(甲子園)で解説デビュー。試合のテンポに合わせてコメントが求められるが、分かりやすく、かつ選手へのリスペクトを忘れないことが現役を経験してきた中田氏のポリシー。言葉選びに難しさを感じながらも、「言い回しを勉強して成長していかないといけない」。何事にも貪欲なのは現役時代と変わらない。
来年からは「TOKAI RADIO」の2026シーズン「ガッツナイター」の解説者に就任する。3球団を渡り歩き、応援したい後輩たちも増えただけに、「今までとプロ野球の見方が変わるのは楽しみ」と笑った。
通算309本塁打のスラッガーだけに、指導者の道を期待する声もあるが「人間的に余裕が出てきたら考えるかもしれないけど、今は考えてない」と話す。ヴィンテージの洋服やアクセサリーなど、アパレルに興味があり、「好きなことをしていけたら」。
◆中田 翔(なかた・しょう)1989年4月22日、広島市生まれ。36歳。大阪桐蔭では1、2年夏、3年春の甲子園に出場し、当時の最多記録となる高校通算87本塁打を記録。07年高校生ドラフト1巡目で日本ハム入団。14、16、20年に打点王。13、17年WBC日本代表。21年8月に日本ハムから無償トレードで巨人に入団。23年11月に巨人との複数年契約を破棄し退団。同12月に中日に入団。4番として期待されたが、慢性的な腰痛に悩まされ、25年8月に現役引退を表明。










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