来年3月に行われる第6回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)に出場する侍ジャパン井端弘和監督(50)が26日、ドジャース大谷翔平投手(31)、エンゼルス菊池雄星投手(34)ら出場メンバー8選手を先行発表した。最終的な30人のメンバーは1月中旬の発表を目指す。

 メジャー組は大谷、菊池の花巻東コンビに加えて、パドレスの松井裕樹投手(30)の3人だけ。出場が内定しているドジャース・山本由伸投手(27)、ホワイトソックス・村上宗隆内野手(25)、オリオールズFAの菅野智之投手(36)らはこの日発表されたメンバーには入らなかった。井端監督はMLB側との手続きが滞っているとして「なかなか進まない感じで」と説明した。菅野や岡本らは来季の所属先が決まっておらず、その影響も考えられる。

 山本は19年プレミア12、21年東京五輪、23年WBCで侍ジャパンの優勝に貢献。所属チームでも21年からオリックスのリーグ3連覇に3年連続MVP&沢村賞の活躍で導くと、ドジャース入りした24年からもワールドシリーズを2年連続で制した優勝請負人だ。17日にはWBCへの思いを「順調にいけば、プレーできると思う。いつも通り調子がうまく上がっていけば、プレーできると思う」と前向きな姿勢を示していた。

 ホワイトソックス入りした村上は、前回大会で4番を大会途中で外されるなど苦しんだが、準決勝でサヨナラ打を、決勝で本塁打を放った。ホワイトソックスとの交渉の中ではWBC出場が条件の一つだったことも明らかになり「出ることは決まっているというか、僕の気持ちの中では出たいと思っているので、そこに揺るぎはない。元々WBC(出場を)前提で(契約を)考えていた」と明かしていた。

 菅野、岡本も出場に前向きな姿勢を示しているが、来季の所属チームが未定の状況。

他のメジャー組ではドジャース・佐々木、カブス・今永、鈴木、メッツ・千賀、レッドソックス・吉田、カージナルス・ヌートバー、NPBからメジャー移籍を目指す今井、高橋も先行発表のメンバーには入らなかった。井端監督は現時点でメジャー組の中で出場できないことが決まったのは右肘手術を受けたパドレス・ダルビッシュ有投手(39)のみだと明かしていた。

 ◆侍ジャパンメンバー

 1松井裕樹(パドレス)

 14伊藤大海(日本ハム)

 15大勢(巨人)

 16大谷翔平(ドジャース)

 17菊池雄星(エンゼルス)

 26種市篤暉(ロッテ)

 61平良海馬(西武)

 69石井大智(阪神)

 ※数字は背番号

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