2026年も、日本人選手がメジャーリーグを熱くする。今オフにメジャー移籍を目指す選手が全て契約を結んで海を渡った場合、イチロー、松井秀、松坂、黒田、ダルビッシュらがプレーした12年の16人を上回る史上最多の日本人メジャーリーガーがそろう可能性がある。

もちろんその先頭に立っているのはドジャース大谷翔平投手(31)。ワールドシリーズ(WS)3連覇、4年連続MVP、2年ぶり本塁打王、日本選手初のサイ・ヤング賞―と夢は膨らむばかりだ。

 26年のメジャーリーグも、日本人選手が席巻する。Wソックス入りが決まった村上に加え、メジャー移籍を目指す岡本(巨人)、今井、高橋(ともに西武)、則本(楽天)がメジャー入りし、FAの菅野も新天地を見つけ、米2年目でナショナルズとマイナー契約の小笠原が昇格すれば、右肘手術で全休予定のダルビッシュも含めて17人の日本人メジャーリーガーがそろい、1シーズンでは史上最多となる。

 7月に32歳となり、選手としての全盛期を迎えている大谷には、これまでを上回るような歴史的な活躍も期待される。26年は3年ぶりに開幕から先発ローテ入りする見込み。二刀流完全復活で4年連続5度目となるMVPを狙うフル回転が見られそうだ。「体的には今がピークあたりなのかなと思っている」と口にしていた大谷。開幕前にはWBCに出場して侍ジャパンの2連覇を目指し、ドジャースでもワールドシリーズ3連覇に挑む。

 個人タイトルをどれだけ手にできるかも興味深い。25年は1本差で3年連続となる本塁打王を逃したが、自己最多の55発。2年連続50発以上で長打力、打撃技術は年々向上しており、2年ぶりのキング奪還が期待される。

さらに23年9月に受けた右肘手術からのリハビリを終え、投手人生を左右するシーズン。25年6月に投手復帰してポストシーズン初登板も果たしたが「これでリハビリが終わった、という感覚」。ド軍の先発陣が充実していることから、登板間隔などは慎重に管理していく方針だが、ロバーツ監督は「彼がサイ・ヤングを取る可能性は十分にあると思う」と期待を込める。日本人選手初の栄誉を同僚の山本、今永(カブス)、千賀(メッツ)らと争っていくことになるかもしれない。

 2連覇中で黄金期を迎えているドジャースをどのチームが止めるかも目が離せない。日本人対決も多く見られ、異国の地でぶつかり合う大和魂を、世界に知らしめる一年となる。

岡本は交渉最終段階

 日本の誇る2人のスラッガーが、パワー自慢のそろうメジャーに挑む。NPBで通算248発の岡本和真内野手(29)と、同246発の村上宗隆内野手(25)は、これまでともに3度の本塁打王。村上はWソックス入団が決まり、岡本も交渉期限の米東部時間1月4日午後5時(日本時間5日午前7時)に向けて最終段階を迎えている。

 NPBで本塁打王となった打者のメジャー挑戦は松井秀、筒香に続いて3、4人目。3度のキングは松井秀と並んで最多タイで、日本人メジャーリーガー1年目の最多本塁打を狙えるだけのパワーを持っている。これまで米1年目で20発以上を放ったのは18年に大谷が22発放っただけ。

いきなりの“大谷超え”への期待も高まる。

 ただ、メジャーでは160キロ超の速球を投げ込む投手も多く、日本人スラッガーが環境への適応も必要な1年目からアーチを量産するのは容易なことではない。近年の日本人の1年目では筒香が8本、吉田が15本、誠也が14本と壁にぶつかってきた。NPB最終年に50発を放った松井秀も米1年目は16本止まりだった。日本人打者のパワーはメジャーの中では劣るとされてきたが、大谷が2度の本塁打王を獲得。負けず劣らないパワーと技術があることを証明するために、2人のスラッガーが真っ向勝負を挑む。

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