◆新日本プロレス「WRESTLE KINGDOM 20 in 東京ドーム 棚橋弘至引退」(4日、東京ドーム)観衆4万6913(超満員札止め)

 新日本プロレスは4日、東京ドームで「WRESTLE KINGDOM 20 in 東京ドーム 棚橋弘至引退」を開催した。

 引退試合で棚橋弘至(49)はAEWのオカダ・カズチカに33分03秒の激闘の末、敗れ、26年に及ぶレスラー人生に終止符を打った。

今後は新日本プロレス社長に専念し、プロレス界を牽引する。

 試合後の引退セレモニーにはAEWのジェイ・ホワイト、ウィル・オスプレイ、ケニー・オメガと同時に飯伏幸太が登場。さらに新日本プロレス同期入門でAEWの柴田勝頼も登場。師匠と慕う武藤敬司、ファン時代からの憧れだった藤波辰爾が最後に登場し棚橋を抱きしめ、ねぎらった。そして昨年5月に新日本プロレスを退団した内藤哲也とBUSHIがサプライズ登場し内藤が棚橋へメッセージを送った。

 棚橋は引退セレモニー後に現役レスラーとして最後の記者会見を行った。以下は会見での全コメントと報道陣との質疑応答。

 

 「ありがとうございました。なりたくて、なりたくて、なりたくてね。3回目で新日本プロレスの入門テストに受かって、26年間いろんなことがありました。で、いきの良い若手になって、IWGPU―30があってね。いいことも悪いこともあって。

ブーイングもあったけども、たくさんの方にプロレスを見てもらう、楽しんでもらうっていうものを僕なりに作り出すことができて、そしてこう

して最高の舞台でレスラー生活の幕を閉じることができました。出来すぎのプロレス人生でした。これからは社長として、新日本プロレスの選手たちにはもっともっと気合いを入れて頑張ってもらって、今以上の新日本プロレスに大きくしていくことが、これからの僕の夢に変わりました。本当に

今日は、取材の方もたくさん来ていただいて、ありがとうございました。以上です」

 ―超満員の東京ドームは、棚橋選手にとっての一つの夢だったと思います。改めて花道からその夢の景色を見た時の気持ちはいかがでしたか?

 「圧倒されました。セミファイナルもセミファイナルの前の試合もすごい歓声でね。メインで待ってる僕が『オイオイオイ』ってなるぐらいの、本当にお客様の盛り上がりで、最高でした。

 ―泣いて、そして笑っているようにも見えました。いろんな感情がありましたか?

 「はい。達成感、そして感謝。そしてこれからの野望。

もっとプロレスファンの方に喜んでほし

い、楽しんでほしいっていう、いろんな感情が湧いてきました」

 ―試合前、オカダ選手のことを引退試合の最高の相手と話していました。改めて戦ってみて感じたことは?

 「2012年からのレインメーカー・ショックからの闘いの中で、『レベルが違う』って言ってました

けども、本当にアイツはレベルが違うんですよ。今日もね、必死に食らいついていったんですけど。ただ僕が負けて黙ってる新日本のレスラーはいないと思うんで、これからオカダを誰が倒すのか、注目していきます」

 ―試合中、今まで戦ってきた選手たちの思いがほとばしるような技、瞬間がありましたが。

 「袂を分かっても、命を削り合って戦った仲間というのは、今日は僕の背中をしっかり押してく

れました」

 ―今日の試合でも苦しかった時に「棚橋コール」が聞こえてきましたが、どうでしたか?

 「いつの間にか、こんなに応援していただける選手になったんだなっていう。もう本当に、いくらでも立ち上がれるっていう、本当にプロレスラーの醍醐味を感じることができました」

 ―今日は4万6913人のお客さんが入ったという発表がありました。この数字に関してはいかがですか?

 「今、設定できる座席数のマックスを達成したので、本当にファンの皆様には感謝です」

 ―引退セレモニーでは、次から次へとサプライズがありました。リングの上で、どんな思いで受け止めましたか?

 「セレモニーがあるっていうのは聞いてたんですけど、誰が来るかっていうところまでは、僕は

聞いてなかったので、『これは棚橋を泣かせに来てるな』と思って。でも、棚橋のキャリアの中でいろんな時代に接点があった選手なので、こうしてみんなに祝福されて、大先輩も……藤波さんも武藤さんも来ていただいて、感謝です。ありがとうございます」

 ―その中で柴田選手から何か力強い言葉がかけられたようにも見えたんですが、どういう言葉があったのか教えていただきたいんですが。

 「『同じ時代に競い合えてよかったです』って僕が言ったんですね。柴田さんは『俺はもうちょっ

と頑張るから』って。

『頑張ってください』と」

 ―─そして一番最後の最後に内藤選手が来ました。それに関していかがですか?

 「いやぁ、ビックリしましたね、はい。新日本のファンの方も大変喜んでましたし、今、いろんな団体に上がってますけど、リング上で『新日本プロレスの門は、扉は開けておくから』って言っときましたね。あとは彼次第ですね。というのも、やはり今の新日本プロレスの現行の選手とやらずに出ていくのはズリいなと思ってね。そういうふうに言っときました」

 ―先程ちょっとお話がありましたけど、セミでは若い二人が闘いました。改めて、メインを控えている中だったとは思いますが、TAKESHITA vs 辻、この二人を観た印象は改めていかがですか?

 「もうちょっと異次元ですね。身体能力も含めて、技術とかね、受身とかっていうものは道場で身につけるんですけど、それ以前に彼らが生まれながらにして持ってる能力。ちょっと凄いとこまでプロレスが行くっていうね、感想というか、思ってしまいましたね。これ、これからの選手大変だなって思いましたね」

 ―改めて今年、棚橋社長としてどんな新日本プロレスにしていきたいのかも聞かせてください。

 「はい、あのそれも本当に僕がね、プロレスファンになって、『こんなに面白いもんがあるんだ』っていう。で、生活するのが本当に人生が1000倍楽しくなったんですよ。

うん、だからこれからもプロレスを知らない人にね、知っていただいてね、『あっ、楽しくなった』っていう、そういった人が一人でも増えるように。まぁ社長としてできることが山程あるんで、全力で頑張っていきます」

 ―次は代表質問、最後の質問になります。疲れましたか?

 「これね、あの、今言っとかないと、一生言えないと思うんで言います。アァ、

アァ、疲れた! 2012年から14年間、疲れたって言ってなかったんで、14年分の『疲れた』を僕ストックしてますんで。ハァ、疲れた。ありがとうございます(マスコミから拍手)『疲れた』って言って拍手が起きた、多分人類で最初の一人ですよ(笑)。ありがとうございます」

 ―ウルフ選手のデビュー戦はどのようにご覧になりましたか?

 「はい、デビュー戦ですよ? で、その適応能力というか、ちょっと常識の、僕らがプロレスを見てきて計れる、そういったものを遥かに超えてましたね。今日ね、東京ドームで棚橋がアウト、ウルフがインしたわけなんですけど、これからもっと伸びシロがあるんじゃないですか? ビックリしました。ありがとうございます」

 ―棚橋さんと同時代に新日本で闘ってきた先輩、後輩、同期含め、新日本を離れた選手たくさ

んいるじゃないですか。なのに棚橋さんは離れずに新日本一筋。その一番の理由はなんですか?

 「新日本プロレスが好きだからです、はい。僕をここまで成長させてくれたのは新日本プロレスだからですね。

ありがとうございます」

 ◆1・4東京ドーム全成績

 ▼スターティングマッチ 10分1本勝負

〇村島克哉、安田優虎(6分19秒 逆エビ固め)嘉藤匠馬、松本達哉●

 ▼第0試合 NJPW WORLD認定TV選手権試合 15分1本勝負

〇王者・エル・ファンタズモ(11分48秒 スーパーサンダーキス86↓片エビ固め)挑戦者・クリス・ブルックス●

 ▼第1試合 NEVER無差別級6人タッグ選手権試合トルネードランボー 時間無制限勝負

〇ザック・セイバーJr.&大岩陵平&ハートリー・ジャクソン(20分43秒 ヨーロピアンクラッチ)後藤洋央紀&YOSHI―HASHI&ボルチン・オレッグ●

※他は、王者組・マスター・ワト&YOH&矢野通。挑戦者組の真壁刀義&田口隆祐&タイガーマスク石井智宏&タイチ&小島聡、海野翔太&上村優也&武知海青、Yuto―Ice&OSKAR&クラーク・コナーズ、成田蓮&SANADA&金丸義信

 ▼第2試合 IWGP女子&STRONG女子ダブル選手権試合 60分1本勝負

〇IWGP女子王者・朱里(12分09秒 朱世界↓片エビ固め)STRONG女子王者・上谷沙弥●

 ▼第3試合 スペシャル10人タッグマッチ 30分1本勝負

〇ジェイク・リー、アンドラデ・エル・イドロ、HENARE、カラム・ニューマン、グレート―O―カーン(13分17秒 FBS↓体固め)高橋ヒロム●、ドリラ・モロニー、ゲイブ・キッド、デビッド・フィンレー、鷹木信悟

 ▼第4試合 IWGPジュニアヘビー級王座 次期挑戦者決定4WAYマッチ 60分1本勝負

〇エル・デスペラード(7分35秒 垂直落下式リバースタイガードライバーからのピンチェ・ロコ↓片エビ固め)SHO●

他は石森太二、藤田晃生

※4選手同時に試合を行い、いずれかの1選手が勝利した時点で決着

 ▼第5試合 NEVER無差別級選手権試合 ウルフアロンデビュー戦 60分1本勝負

〇挑戦者・ウルフアロン(12分53秒 レフェリーストップ)王者・“キング・オブ・ダークネス”EVIL●

 ▼第6試合 IWGP世界ヘビー級&IWGP GLOBALヘビー級ダブル選手権試合 60分1本勝負

〇IWGP GLOBALヘビー級王者・辻陽太(29分20秒 逆エビ固め)IWGP世界ヘビー級王者・KONOSUKE TAKESHITA●

 ▼第7試合 60分1本勝負 棚橋弘至引退試合

〇オカダ・カズチカ(33分03秒 レインメーカー↓片エビ固め)棚橋弘至●

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