巨人からポスティングシステムを利用し、ブルージェイズと4年総額6000万ドル(約94億円)で電撃合意した岡本和真内野手(29)が11日、日本記者クラブで会見を行った。

 昨年6月に亡くなった長嶋茂雄さんへの思いを聞かれると、「入団した頃から巨人のサード、『4番・三塁』のポジションについて、たくさんいろんな方から教えていただきながら、そういうふうに指導してもらいながら、自分なりにそこをやるとなった時は(役割を)全うしようと思いましたし、長嶋さんが球場に来られた時はいつも声を掛けてくださった。

僕自身も直接素振りを見てもらった時は、時間にしては3~40分だったと思うんですけど、今までで一番張り詰めた空気の中で、すごく集中した3~40分だったと今でも忘れることはないですし、いい経験だと思っています」と話した。

 岡本は交渉期限が米東部時間4日午後5時(同5日午前7時)に迫っていた中で、3日(同4日)にブ軍と基本合意。契約には500万ドル(約7億8000万円)の契約金が含まれ、オプトアウト(契約破棄)権は入っていないという。巨人からMLBに挑戦する野手は02年オフにヤンキースにFA移籍した松井秀喜以来。岡本は昨年12月28日(同29日)に米国入りし、各球団と交渉を重ねていた。

 6日(同7日)には本拠地トロントで入団会見に臨み、新しい背番号「7」のユニホーム姿を初披露。日本、米国、カナダと合わせて約50人の報道陣が押し寄せる中、入団の決め手について「すごく(トロントの)街がいいところで、何より強く、世界一になれるチームだと思いますし、一番は僕の娘に30球団の(チーム)ロゴを見せた時に、一番最初に『これがかわいい』と言って選んだのがブルージェイズでした」と“岡本節”をさく裂させ、早速ファンをとりこにしていた。

 ブルージェイズは昨季、ワールドシリーズに進出。しかし、ドジャース相手に3勝3敗で迎えた第7戦では9回1死までリードを奪いながら、「あと2死」から逆転負けを喫して32年ぶりの世界一を逃した。一塁には主砲ゲレロが君臨するが、三塁はレギュラーを固定できておらず、岡本は三塁をメインに起用されることが有力だ。

 今年3月には日本が連覇を目指すWBCが開催される。メジャー移籍1年目となる岡本だが、「侍ジャパンの)ユニホームを着て戦いたい気持ちはありますし、すごく光栄なことなので、準備はしています」と出場に意欲を見せており、シーズン前から決勝の米国戦を含む2本塁打をマークした23年大会に続く大暴れが期待されている。

 ◆岡本 和真(おかもと・かずま)1996年6月30日、奈良県生まれ。29歳。智弁学園高(奈良)では3年春夏の甲子園に出場。高校通算73本塁打。14年ドラフト1位で巨人入団。通算1074試合で打率2割7分7厘、248本塁打、717打点。ベストナイン2度、本塁打王3度、打点王2度。23年WBC日本代表。186センチ、100キロ。右投右打。昨季年俸5億4000万円(推定)。

編集部おすすめ