ドジャース大谷翔平投手(31)が15日、エキスパート表彰で野球殿堂入りを果たした日本ハムの栗山英樹チーフ・ベースボール・オフィサー(CBO=64)を祝福した。大谷は栗山監督に二刀流として育てられ、2016年の日本ハム日本一に貢献。

2023年WBCでは栗山ジャパンの中心選手として日本を世界一に導いた。恩師の殿堂入りに際し、「栗山監督に指揮していただいたファイターズでの5年間、そして2023年のWBCでの思い出は僕の大切な財産になっています」などと感謝の言葉を寄せた。

 祝福メッセージ全文は以下。

 野球殿堂入り心からお慶び申し上げます。

 栗山監督に指揮していただいたファイターズでの5年間、そして2023年のWBCでの思い出は僕の大切な財産になっています。

 栗山監督が残してきた数々のご功績とその人柄がこのような形で歴史に名前が刻まれることを嬉しく思います。

 本日はおめでとうございます。

 2012年秋、日本ハムはメジャー挑戦を表明していた花巻東・大谷を1位で強行指名。当時監督だった栗山氏は入団交渉にも同席し「翻意させに来たわけではない。自分の魂を伝えた。世界の天下を取るのが、大谷君の夢。一緒にかなえたい」と熱弁を振るった。

 自身ら日本ハム球団が発案した「大谷翔平君 夢への道しるべ」と銘打った資料を持参し「投打二刀流」の育成プランを提示。入団へこぎ着けた。大谷はのちに「栗山監督ではなかったらファイターズにもお世話になっていなかった」と感謝を口にしている。

 当時の球界は評論家らの「二刀流批判」が多かったが、栗山氏は「大谷翔平は、漫画の世界を超えてくれると信じている」と信念を貫き続けた。

 栗山監督の下、大谷は進化を続け、投打に圧倒的な実力を発揮。2016年には16年に投手として10勝、打者として22本塁打を放って日本一の立役者になった。18年からはメジャーへ主戦場を移し、4度のMVPに輝くなど名実とも世界一のプレーヤーとなった。

 栗山監督は日本代表監督として挑んだ23年WBCでは、大谷を中心に据えて優勝。米国との決勝でクローザーとして大谷を登板させた采配は、栗山監督だけにしかできないエンディングとして感動を呼んだ。

 ◆栗山 英樹(くりやま・ひでき)1961年4月26日、東京・小平市生まれ。64歳。創価高から東京学芸大を経て、83年ドラフト外でヤクルト入団。

右投両打の外野手として89年にゴールデン・グラブ賞。めまいや吐き気を伴うメニエール病の影響もあり、90年に29歳で引退。野球評論家、白鴎大経営学部教授を経て、2012年から日本ハム監督。同年リーグ優勝、16年には2度目のリーグ優勝、日本一に導き、正力松太郎賞を受賞。大谷翔平(現ドジャース)を投打二刀流で育成した。21年オフに退任し、同年12月に侍ジャパン監督就任。23年WBCで大谷らを擁し、3大会ぶり優勝。現在は日本ハムチーフ・ベースボール・オフィサー(CBO)。プロ通算494試合で打率2割7分9厘、7本塁打、67打点。監督通算1410試合で684勝672敗54分け。

  ◆エキスパート表彰 得票率上位

(有効投票数150 当選必要数113=75%)

栗山 英樹 114票 76.0%

岡田 彰布  95票 63.3%

長池 徳士  95票 63.3%

ブーマー   61票 40.7%

安仁屋宗八  36票 24.0%

谷沢 健一  35票 23.3%

大沢 啓二  34票 22.7%

柴田 勲   32票 21.3%

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