侍ジャパン井端弘和監督(50)が16日、3月の第6回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)に出場する日本代表メンバー11人を追加発表し、ソフトバンクの救援右腕・松本裕樹投手(29)が選出された。

 「まず、WBCという大舞台で日本代表に選んでいただいたことをうれしく思います。

日の丸を背負う責任感というものは大きいですが、そこを力に変えて自分のピッチングができればと思います。しっかりと自分の役割を果たし、世界一になれるように頑張ります」とコメントした。

 盛岡大付(岩手)時代から最速150キロ右腕として高い注目を受けた松本。高校通算54本塁打の打撃力も注目されて14年のドラフト1位でソフトバンク入りしたが、日の丸への道のりは平坦ではなかった。

 高校時代の右肘炎症の影響で1年目の15年は2軍ですら登板なし。2年目の16年に1軍デビューを果たしたが、1登板のみで、19年まではなかなか1軍に定着することができなかった。

 ブレイクへのきっかけとなったのが20年。中継ぎに転向して25試合に登板すると、チームの日本一に貢献した。22年には44試合に登板し、23年からは3年連続で50試合以上に登板。昨季は51試合の登板で5勝2敗、39ホールド、防御率1・07という圧巻の成績を残して、初タイトルとなる最優秀中継ぎに輝いた。50回3分の2を投げて失点はわずかに6。阪神との日本シリーズでは胴上げ投手にもなって、セットアッパーとして日本一に貢献した。

ピンチなどで感情をむき出しにして投げ込む直球は、ファンの間で「ブチギレストレート」と言われ、球団公式グッズにもなった。

 日の丸とはこれまで縁がなかったが、昨年11月の「ラグザス 侍ジャパンシリーズ2025日本VS韓国」で初の侍ジャパン入り。1回を投げてたった7球で3者凡退に抑えるなど、国際舞台での適性も示し、初の主要国際大会出場をつかんだ。

 救援を専門にする投手はここまで侍ジャパンでは今季から先発に再転向する平良(西武)を含めても大勢(巨人)、石井(阪神)に松本を加えた4人だけ。メジャーリーガーにも劣らない最速159キロの右腕は、勝ちパターン入りが期待される。

 ◆松本 裕樹(まつもと・ゆうき)1996年4月14日、横浜市生まれ。29歳。小1から野球を始め、南瀬谷中で瀬谷ボーイズに所属。盛岡大付では1年春からベンチ入りし、1年夏と2年春、3年夏と3度甲子園に出場。2年秋から背番号1をつけ投手兼外野手。14年ドラフト1位でソフトバンク入り。通算285登板、21勝18敗、14セーブ112ホールド、防御率3・22。

右投左打。183センチ、92キロ。妻は元SDN48の甲斐田樹里。今季年俸1億8000万円。

 ◆WBC日本代表メンバー

★は今回発表の選手

【投手=10】

1  松井 裕樹(パドレス)

14 伊藤 大海(日本ハム)

15 大   勢(巨人)

16 大谷 翔平(ドジャース

17 菊池 雄星(エンゼルス

19 ★菅野 智之(オリオールズFA)

26 種市 篤暉(ロッテ)

61 平良 海馬(西武)

66 ★松本 裕樹(ソフトバンク)

69 石井 大智(阪神)

【捕手=2】

4  ★若月 健矢(オリックス)

12 ★坂本誠志郎(阪神)

【内野手=4】

2  ★牧  秀悟(DeNA)

5  ★牧原 大成(ソフトバンク)

6  ★源田 壮亮(西武)

7  ★佐藤 輝明(阪神)

【外野手=3】

8  ★近藤 健介(ソフトバンク)

20 ★周東 佑京(ソフトバンク)

23 ★森下 翔太(阪神)

※名前の前の数字は背番号

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