巨人・浅野翔吾外野手(21)が23日、年明けからの“隠密自主トレ”を終え、約1か月ぶりにG球場でパワーアップした姿を披露した。昨季終了時から5キロ増の体重95キロと筋骨隆々の自己最高ボディーを完成させ、マシン打撃で豪快な打球を連発。

キャッチボールでは安定したスローイングを見せ、課題だった送球面でも確かな進歩を示した。「今年、取り返さないと終わりと思っている」と並々ならぬ覚悟でプロ4年目の定位置奪取を目指す。

 春季キャンプ目前で慌ただしく動くG球場の誰もが、1か月ぶりに姿を見せた浅野の変化を感じ取っていた。年明け初めて室内練習場に登場。選手や関係者にあいさつ回りすると「シルエットごつくなった?」「キリっとしたな」と口々に声をかけられた。2週間以上もの間「どこかで誰かと」行ってきた“隠密自主トレ”の成果が、徐々にベールを脱いだ。

 体が変わった。練習前に球団パーカを脱ぐと、胸板、肩回りがパンパンに膨れ上がった黒いアンダーシャツがあらわになった。「トレーニングをしっかりやってきました」。自主トレ期間中は連日、午前中の約3時間をウェートトレに充て、体重は5キロ増の95キロに到達。20%以下の体脂肪率はそのままに、逆三角形の自己最高ボディーを手に入れた。

 送球が変わった。

練習冒頭で声をかけられた丸とキャッチボール。塁間の距離で丁寧に送球動作を確認し、20~30メートルと伸びても胸元に届く送球の精度は変わらなかった。昨季は送球難に苦しんだが「これじゃないかというのが見つかってきていた」と阿部監督ら首脳陣からヒントをもらったのが11月の秋季キャンプ。捕球からの足の運びなどの宿題を自主トレで消化し「投げる怖さがだいぶ減りました。あとは実戦で周りに見られているなかでどれだけできるか。練習の通り、自信をもって投げていけたら」と確かな手応えをつかんで春季キャンプに臨む。

 変わらなかった決意がある。昨季は右手首骨折の影響もあり出場29試合で打率1割8分7厘、2本塁打、8打点。開幕前はレギュラーの有力候補に挙がっていた中で、不完全燃焼の1年となった。「本当に悔しい思いをした分、今年は取り返さないと終わりだと思っている。初心に戻って、ガツガツがむしゃらにやっていきたい」。中田翔岡本和真鈴木誠也ら名だたる右の大打者が大ブレイクした高卒4年目のシーズンへ、不退転の決意で臨む。

 練習の締めに行ったマシン打撃では鋭い打球を連発。送球難が改善の兆しを見せたことで「ストレスも軽減して、打球もだいぶ飛ぶようになりました」。迷いを吹っ切れたことが、打撃にも好循環を生んでいる。2月1日の球春到来、キャンプインに向け、準備は整った。特大のポテンシャルを開花させ、一気にスターダムを駆け上がる。(内田 拓希)

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