楽天からFAで巨人に移籍した則本昂大投手(35)が24日、昨年のセ・リーグ覇者で、今季の開幕カード(3月27日から3連戦・東京D)となる阪神戦について「任せたと言ってもらえるような選手になりたい」と登板の意欲を示した。移籍後初めて訪れたG球場では楽天でともにプレーした田中将大投手(37)や、侍ジャパンで同僚だった坂本勇人内野手(37)と再会。

先輩右腕との共闘を喜びながらも「ローテを勝ち取らないといけない」と闘志を燃やした。

 力強さを感じさせるミット音が、G球場のブルペンに「バシン!」と、響き渡った。則本が移籍後初めてG球場を訪れた。練習後、幼い頃はファンだったという阪神との試合について問われると「投げたいし、投げたくない」と苦笑い。今季の開幕カードはその阪神戦。「やっぱり前年のチャンピオンチーム。マッチアップさせてもらえることは本当に光栄なこと。『任せた!』って言ってもらえるような選手になりたい」。先発の柱として期待されるだけに、気を引き締めた。

 新たな場所でも頼りになるチームメートがいる。この日は「田中さん、坂本さんや丸さんにもお会いできました」と侍ジャパンなどで共闘した先輩たちと再会を果たした。中でも13年に楽天をともに日本一へ導いた田中将の存在は何よりも大きい。

「偉大な先輩ですし、背中を追い続けてきた」と敬意を込めるが、同時に先発ローテを争うライバルでもある。「本当にサバイバル。田中さんもそうですし、他の若い投手もいい投手がたくさんいる。ローテを勝ち取らないといけないし、田中さんに本当に追いつけ追い越せのつもりでやってきた。その気持ちは変わらずやりたい」と負けるつもりはない。

 この日は、ブルペンで前楽天の長坂ブルペン捕手を立たせて10球、膝立ちの状態で9球を投げた。楽天時代の阪神戦は9試合に登板し防御率1・04。対戦した11球団で唯一本塁打を許していないというデータもある。「G」マークのついたジャンパーに袖を通した右腕にはファンから「則本さ~ん!」と声も飛んだ。「伝統ある球団ですし、ファンの皆さんに結果を残して認めてもらうではないですけど、やっていかないといけない」。新天地で開幕から結果を残し、多くの人々の心をつかむ。(水上 智恵)

 ◆則本に聞く

 ―初めてG球場へ来た。

 「施設めっちゃいいので迷子になりそうですね」

 ―坂本らとはどんな話を?

 「ようこそって言ってもらって、新しいチームですけど知ってる人は何人かいるので。高梨もいますし、溶け込めたらいいなと思います」

 ―田中将とは?

 「今日はそんなに会話する時間もあまりなかったので、でも『本当に溶け込みやすいよ』って言ってくださった。宮崎に行って全体でまた分からないことは出てくると思うので、またそのときに教えてもらえたらな、と思います。僕自身も野球人生の終わりが近づいてきているのは間違いない。どういうふうに野球人生を締めくくるか、という中で、田中さんと一緒にやれるっていうのはすごく大きなこと」

 ―入団会見後に阿部監督と会っていたが言葉はかけられた

 「『期待しているよ!』というか『頑張ってくれ』っていうふうにいっていただいたので、しっかりと競争に勝ってローテーションに、食い込んでやれたらな、と思っています」

 ―ブルペン捕手は楽天時代もかかわりのある長坂ブルペン捕手。

 「心強いですし、自分を知ってくれているので、どう違うかとか、このオフに変化させたこととかも含めて、意見交換をできるのはすごくありがたい。気がしれたっていうか、安心できるところではあるので頼っていきたい」

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