日系ブラジル人3世の阪神・伊藤ヴィットル通訳(30)が29日、第6回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)に向けて決意を明かした。13年以来3大会ぶりにWBC本大会へ出場するブラジル代表として選出が有力視され、初戦のアメリカ戦に備え、朝6時30分から練習する毎日。
育成右腕・マルティネスの通訳業務を終えた伊藤ヴィットル氏は足を止め、WBCを想像した。「ワクワクはまだない。どちらかというとしっかり準備しないと…という感じ」。まだ選手の姿がない午前6時30分。兵庫・尼崎市の2軍施設「SGL」でウォームアップ。7時過ぎから打撃練習を始め「大会前にキャンプがあるので、そこから全力でできるように準備している」と笑みを浮かべた。
祖父が日本人の日系ブラジル3世。幼少期はサッカーにも熱中したが、2人の兄の影響もあり野球を選んだ。15歳で来日。本庄第一、共栄大、日本生命とアマ球界を駆け抜け、右投げ左打ちの遊撃手でドラフト候補にも挙がったほどだ。24年に通訳で阪神に入団後は第一戦から退いていたが、ヤクルトのヘッドコーチを務める松元ユウイチ代表監督から「お前が必要」と熱い言葉をかけられ、心が動いた。
昨年3月のWBCの予選はレギュラーとして4試合に出場。打率3割8分5厘の好成績で本戦出場に大きく貢献した。今回の1次ラウンド初戦の相手はヤンキース・ジャッジ、フィリーズ・ハーパーらMLBのスターが集結する米国。「一番の楽しみで、全力でやるだけ。スター選手が多いかもしれないけど、野球は分からない。世界をびっくりさせたい気持ち」と早くも闘志満々だ。
20年から3年間巨人に在籍し、NPB歴代最速の166キロを計測したビエイラもブラジル代表入りの可能性がある。「インスタグラムで連絡を取っているけど、すごく前向きに練習している。一緒にやれたらいいなと思う」。まず1次ラウンドを突破することが最大の目標だが、佐藤や森下ら「同僚」がいる侍ジャパンと対決するためにも「上を目指して」と果敢に挑むつもりだ。野球人生を懸けた大勝負が始まる。(中野 雄太)
◆伊藤ヴィットル(いとう・う゛ぃっとる)1995年2月16日生まれ、30歳。
◆ブラジル代表 五輪出場はなし。WBCは13年に出場し、1次ラウンド敗退。日本戦は7回まで1点をリードしたが、逆転負け。昨年3月の予選ではボー・タカハシ(西武)、金伏ウーゴ(元ヤクルト、巨人)、仲尾次オスカル(元広島)とNPB経験者が代表メンバー入り。また、メジャー通算555本塁打のマニー・ラミレスを父に持つルーカス・ラミレス(エンゼルス傘下)も出場した。










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