巨人の宮崎春季キャンプがスタートしました。3年契約最終年を迎えた阿部慎之助監督の下、リーグV奪回へ初日から活気あふれた練習を見せてくれました。
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プロ野球の解説者やOBがあいさつに訪れ、マスコミも多数集結する。巨人キャンプ初日の風物詩だ。そんな中、チームのスカウト陣もジャージ姿でグラウンド内外をせわしなく動き回っていた。高校野球では3月にセンバツ大会も行われる。今秋のドラフト会議に向けたチェックがスタートするが、やるべき仕事はそれだけではない。
新たに加わった計11人のルーキーたちの親や出身校の監督、関係者らがあいさつに訪れるのも毎年恒例の風景。各担当スカウトが先方と連絡を取り合い、宮崎に来訪する日程に合わせて、案内役として待ち受ける。この日は2年目の浦田俊輔内野手の家族がやってきた。我々報道陣にも律儀にあいさつしてくれたお父さんは「今年はスプリント系をみっちり練習していましたよ」と教えてくれた。まるで小学校の授業参観日のようなまなざしで我が子を見つめる姿には毎年癒される。
あるスカウトは「指名した選手はいつまでも息子のようなもの」という。特に高卒1年目の選手に対するメンタルケアは必須。時に夕食を共にして悩み相談の時間も設けたりする。環境に一日でも早く慣れ、実力を発揮してほしいと願う。水野雄仁編成本部長の「活躍してくれた時は親のように嬉しくなる」という言葉は本音だろう。
そんな傍ら、グラウンド上にも目を向ける。超一流が打って投げ、走る姿を目に焼き付けるのも大きな仕事だ。織田淳哉アマチュアスカウトチーフは「現有戦力と比較する時間でもあるね」とうなずいた。即戦力選手を探す上では重要で、アマチュア界では騒がれた選手であっても、巨人に入ったらどのレベルに匹敵するか。トップレベルを見てからアマチュア界に戻り、改めて能力を見つめ直すことも大事だという。
入団2年目で4位入団の泉口友汰内野手や22年ドラフト5位の船迫大雅投手ら下位指名の選手が活躍しているのも、スカウト陣の眼力と支えがあってこそ。遠い故郷を離れ、単身で勝負をかける若武者たちの親代わりとして、今年は新チームの躍進に大きく貢献してくれそうだ。
◆水井 基博(みずい・もとひろ) 沖縄県生まれの東京育ち。巨人取材歴19年の通称「ゴリ」。










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