巨人、ヤンキースなどで活躍した松井秀喜氏(51)=ヤンキースGM付特別アドバイザー=が15日、侍ジャパンの宮崎事前合宿を訪問した。同氏は2日続けて阪神・森下翔太外野手(25)ら若き侍たちを指導。

旧知の井端弘和監督(50)の要請を快諾して実現した激励を終えて「私にとっても勉強になった。皆さんにとってすばらしい大会になるように応援するだけです」と3月のWBCでの連覇を願った。

 やはり松井氏は野球が心から好きなのだ。高校時代にお互いの存在を知った井端監督の要請を快諾して実現した、2日間の宮崎合宿訪問。あくまでも激励を目的としていたが、侍戦士に請われたら、出し惜しみなく親身にアドバイス。「JAPAN」の特製ジャンパーを着て2日続けて“ゴジラ教室”開講となった。

 14日にヤンキース時代のサインを家宝にしていると伝えてきた森下の連日の入門を快く受け入れた。打撃ケージの後ろでミネラルウォーターの入った500ミリリットルのペットボトルをバットに見立てて、構え方などを伝授。「センターを中心に、両方向に強いライナー性の打球を飛ばしていた印象がある」とパワフルな打撃に目を細めた。

 他にも、世代の異なる年下の選手たちに気安く接した。石川県出身の同氏は、福井県出身の中村に「親父と一緒に松井さんの記念館に車でよく行きました」と打ち明けられて「北陸、頑張れよ!」と激励。特打を終えた坂本には軸足に対する考え方を問われて、自身は軸足に重きをおいた打撃をしていたことなどを伝えた。

世間話から真剣な技術論まで、引き出しの多さで対応した。

 松井氏にとっても、初めての侍ジャパン合宿訪問は収穫が多かった。「非常に勉強になりました。日本のトップの選手を目の前で見られて素晴らしい機会でした。普段メジャーの選手を見ている自分の目というのもある。自分の中での選手の、レベルだけではないいろいろな違いを見て勉強になりました。ここに来て良かったなと思います。井端監督にもさまざまなことを教えてもらいました」と満足そうにうなずいた。

 10~12日の巨人キャンプの臨時コーチから続いた、大好きな宮崎での日々は終了した。「(井端監督とは)何か見えない縁があったのではないかな。もうあとは応援して、日本にとってすばらしい結果が出ることを願うだけ。持っている力を全ていい形で出せることを祈っています」と侍ジャパンと、井端監督が世界の頂点に立つのを信じて待つ。

(阿見 俊輔)

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