◆第63回報知杯弥生賞ディープインパクト記念・G2(3月8日、中山競馬場・芝2000メートル=3着馬までに皐月賞の優先出走権)

 実績馬たちにひと泡吹かせる。1勝馬のバステール(牡3歳、栗東・斉藤崇史厩舎、父キタサンブラック)が春の大舞台を見据え、虎視たんたんと重賞初制覇を狙っている。

前走は発馬で後手に回り、かつ道中はかなりのスローペース。それを上がり3ハロン33秒9の末脚で、中団からまとめて差し切った。下沢助手は「まだ幼くてこのポテンシャルですからね。課題もあるけど、いいものがありますよ」と力が入る。

 その課題とは後肢の緩さだ。この中間はハミ受けを改善して走りのバランスを整えるため、馬具を工夫。障害用の角馬場で横木(おうぼく)をまたぐなどのトレーニングも取り入れ、強化を図った。「普段の調教でもトモ(後肢)が使えるようになってきたと感じます。走りのフォームや体の使い方が今までで一番良くなっているんじゃないかと(斉藤崇)調教師も言っていました」と効果は大きい。

 理想的な成長曲線を描いている。デビュー時の馬体重は442キロ。当時はカイバ食いが細かったが、前走後から食べるようになり現在は460キロ台まで増加した。

「しっかり筋肉がついて実になっています」と同助手は成長に頬を緩める。

 今回は少頭数ながら実績ある若駒がそろった。「この子がどれくらいやれるか。試金石ですね」。自慢の決め手でクラシックへの道を切り開く。(山本 理貴)

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