侍ジャパンの山本由伸投手(27)=ドジャース=が4日、先発予定となっている6日の台湾戦(東京D)での快投を誓った。練習後に行われた会見に出席。

日本にとって大会初戦となるマウンドへ向け「勢いよくいけるように、いいスタートになったら」と流れを呼び込む意気込みを示した。井端弘和監督(50)は、自身も現役時代に出場した経験を踏まえて初戦の“ロケットスタート”を指令。連覇を目指す戦いの火ぶたが、いよいよ切られる。

 WBC連覇へのスタートは、やはり背番号18に託された。日本の初戦となる6日の台湾戦まで2日。ブルペンで投球練習を終え、会見場に現れた山本は緊張感ある表情の中にも、時折優しい笑みを浮かべた。

 「いよいよだなという気持ちにもなってきましたし、このWBCで勢いよくいけるように、いいスタートになったらと思います」

 21年からオリックス、ドジャースと所属チームが5連覇中の「優勝請負人」は「開幕男」でもある。昨季はカブスとの東京シリーズで開幕投手を務め、5回3安打1失点と好投。今永との日本人対決を制して日本人選手では19年の田中将大(ヤンキース)以来4人目の開幕白星を手にした。オリックス時代の22年にはチームを12年ぶりの開幕戦勝利に導いたこともある。山本は「初戦というのはすごく難しいところもありますけど、僕自身はどの試合も同じ気持ち。期待に応えられるような仕事がしたいと思います」と力を込めた。

 昨年のワールドシリーズでは6回1失点で勝利投手になった第6戦から“中0日”で第7戦に救援登板し“胴上げ投手”になるなど伝説的なシリーズMVP。世界屈指の好投手に成長を遂げ、今や“憧れられる”立場だが「調子に乗っていたらご注意ください」と謙虚な姿勢は変わらない。今回のWBC出場にあたり、周囲には疲労を心配する声もあった。それでも「何か不安を抱えていたらプレーできなかったですけど、もちろんドジャースの開幕にも合わせますし、WBCも万全でプレーできる」と不安説を否定した。

 井端監督は「彼らしい投球で、勢いをつけていただければ」とエースに期待を寄せた。23年WBCではリリーフでサヨナラ勝ちを演出した準決勝のメキシコ戦を含む2試合に登板した由伸は「(前回大会から)3年あるといろいろなものが変わるので。少しずついろんな経験をして、成長できてるなと感じますし、自信はもちろん前よりつきました」。世界に誇る侍の大投手が、頂点までの第一歩をしるす。(中村 晃大)

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