◆WBC 1次ラウンドC組 台湾0―13日本=7回コールド=(6日・東京ドーム)

 第6回WBCの1次ラウンドC組(R)が6日、行われ、日本は初戦で台湾と対戦。ドジャース大谷翔平投手(31)が「1番・DH」で出場し、2回1死から先制の満塁弾を放つと、この回2度目の打席でも右前適時打で1イニングで5打点。

チームも大会記録を更新する1イニング10点を奪った。投手陣も先発の山本から計5人が1安打リレー。連覇を目指す侍ジャパンが24年「プレミア12」決勝で敗れた相手に7回コールド発進した。

 もがいている様子はあった。大谷は、米アリゾナ州でのキャンプでのライブBP(実戦形式の練習)での10打席、オープン戦での3打席、日本での強化試合5打席で本塁打なし。打球がなかなかいい角度で上がらず、決して調子がいいようには見えなかった。

 なにかきっかけを作ろうとしていたのが、試合前のフリー打撃だろう。大谷が試合前にグラウンドでフリー打撃を行ったのは、エンゼルス時代の23年9月4日(日本時間5日)以来。しかもこの試合では練習中に右脇腹を痛めて、同年のシーズンはその後出場できなかった。悪夢はあったが、WBCの初戦の試合前で思い切りバットを振った。

 思い出されるのは昨年10月のポストシーズンだ。フィリーズとの地区シリーズで18打数1安打と急ブレーキ。

ブルワーズとのリーグ優勝決定シリーズも2戦目まで7打数1安打と当たりが止まると、2戦目と3戦目の間の10月15日にシーズン開幕後初めてフリー打撃を行った。第4戦では圧巻の1試合3発。時に調整を思い切って変えるのが大谷の使う手段のひとつだ。

 この日の試合前のフリー打撃では21スイングで10本がサク越え。2本が右中間のビジョンに直撃し、2本が右翼の看板上部に当たるなど、特大弾を連発した。4日の公式練習後には「体が状態良く、けがなくここまで来ているので、現段階では十分満足してます」と強調していた。培ってきた引き出しの多さが、26年初陣での大爆発につながった。(安藤 宏太)

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