WEST報知では、第98回センバツ高校野球大会(19日開幕・甲子園)に出場する注目選手を随時、紹介する。第4回は、昨春から3季連続出場となる東洋大姫路(兵庫)の渡辺裕太内野手と伏見翔一外野手(ともに3年)。

前回のセンバツにも出場しており、岡田龍生監督(64)がキーマンに挙げる存在だ。昨秋は不振にあえいだ2人が、聖地で復調をアピールする。

 東洋大姫路としては初の3季連続出場を決めても、昨秋の公式戦打率が1割4分3厘の渡辺と、同2割の伏見には達成感がなかった。岡田監督は「秋はワースト1、2位くらいの打率。経験値があるので、2人がやってくれないと…」と期待する。

 2人は同じ言葉を絞り出した。「気負いがありました」。昨春はともにレギュラーを務めただけに、チームを引っ張りたいという思いが強い分、空回りした。中軸を打つ渡辺は「練習不足でした。結果を求めて自分のスイングができなかった」と回顧。打撃フォームを見直し、肘が前に出る癖を修正した。

 リードオフマンの伏見は、異なるアプローチで打撃を改良した。

「バットを寝かしていたけど、立てるようにしたら、打球の質が変わった」。小、中学時の自身の映像を見て、変化に挑戦した。渡辺らと昨年末に参加した県選抜の台湾遠征では、他校生の盗塁技術を観察。50メートル走6秒2と、チーム屈指の俊足が走塁への意識を持ち始めた。

 履正社(大阪)時代に、ヤクルト・山田哲人を育てた岡田監督は、2年秋にプロ入りを目標に据えてからの“変身”ぶりを見ている。「ひと冬を越えて、『これだけ人は変われるんだ』と」。それだけに、2人の姿勢には「まだまだ。人から言われずに、自分で考えないと」と注文を付けた。

 1回戦は、第3日第1試合で花咲徳栄(埼玉)と対戦する。伏見は「勝つことだけを目標にして一致団結する」と言葉に力を込めた。甲子園優勝経験が8校中4校の激戦ブロックを勝ち抜く。(高柳 義人)

 ◆渡辺 裕太(わたなべ・ゆうた)2008年8月4日、兵庫・高砂市生まれ。

17歳。米田西小では軟式の島子ども会野球部でプレー。宝殿中では硬式の兵庫加古川ヤングに所属。3年夏にNOMOジャパン選出。東洋大姫路では1年春からレギュラー。170センチ、80キロ。右投右打。

 ◆伏見 翔一(ふしみ・しょういち)2008年11月3日、神戸市生まれ。17歳。押部谷小1年から硬式の神戸リトルで野球を始め、押部谷中では神戸ボーイズなどでプレー。東洋大姫路では1年秋からベンチ入り。167センチ、72キロ。

左投左打。

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