◆WBC 1次ラウンドC組 日本―オーストラリア(8日・東京ドーム)

 侍ジャパン大谷翔平投手(31)=ドジャース=が8日、WBC1次ラウンド3戦目となるオーストラリア戦に「1番・DH」で先発出場。2点リードの8回1死二、三塁で迎えた第5打席は申告敬遠。

前日の韓国戦に続いて勝負を避けられ、球場は大ブーイングで騒然とした雰囲気になった。続く2番・鈴木誠也カブス)の押し出し四球で日本はリードを3点に広げた。

 豪州先発は右腕マクドナルド。初回先頭の第1打席は二ゴロに倒れた。0―0の2回2死一、二塁で迎えた第2打席は飛距離111.8メートル(データはNPB+)の中飛。打った瞬間に東京ドームは歓声に包まれたが、フェンス手前で失速し、ため息に変わった。

 0―0の4回2死満塁。大谷には再びグランドスラムの期待がかかったが、4球目で二塁走者・牧が飛び出しており、捕手からの送球でけん制死。球場はため息に包まれていた。仕切り直しとなった5回先頭での第3打席は右飛だった。

 1点を追う7回先頭の第4打席は身長203センチの長身左腕ケネディから四球を選び、3試合連続出塁。その後の4番・吉田正尚(レッドソックス)の逆転2ランを演出した。

 勝てば1次ラウンド1位通過が決まる一戦で、大谷には3試合連続本塁打の期待がかかる。6日の台湾戦では2回に先制の満塁本塁打、7日の韓国戦でも1点を追う3回1死から同点ソロを放ち、チームの逆転勝利につなげた。日本代表では自身初めての2戦連発となっていた。

 この日は「天覧試合」だ。プロが出場した試合では、1959年6月25日の巨人―阪神戦(後楽園)、1966年11月6日の日米野球、全日本―ドジャース戦(後楽園)以来で、60年ぶりとなった。初の天覧試合だった1959年には長嶋茂雄(巨人)がサヨナラ本塁打を放つなど、2本塁打の大活躍。67年の時を経て、現代の日本球界の象徴となっている大谷に当時の再現はなるだろうか。

 この日の試合前は3日連続でフリー打撃を実施。豪州ナインも見つめる中、15スイングで9本のサク越えを披露した。右翼の看板を超えて電球部分に直撃する推定飛距離約150メートルの特大弾もあった。

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