WBC準々決勝の侍ジャパン(C組1位)の相手が、ベネズエラ(D組2位)に決定した。14日(同15日)に米フロリダ州マイアミにあるローンデポパークで行われる。

米国やドミニカ共和国と比べると、戦力はやや劣るが、日本にとっては一筋縄ではいかない強豪だ。

 【打線】日本はベストメンバーで戦った1次R第3戦のオーストラリア戦まででに計25得点25安打6発、3盗塁を記録し、1試合平均に換算すると8・3得点&安打、2発、1盗塁。一方、ベネズエラは最終第4戦までに計26得点、37安打、5発、7盗塁で、1試合平均は6・5得点、9・25安打、1・25発、1・75盗塁。得点力では日本が上回る一方、安打や盗塁など機動力ではベネズエラに分があるが、両チームの攻撃力は拮抗(きっこう)していると言える。

 ▽ベネズエラ

 1番打者でチームを引っ張るのがアクーニャ(ブレーブス)。23年には41本塁打&73盗塁をマークしてMVPに輝いた実績を持っている。さらには22~24年に3年連続首位打者に輝いたアラエス(ジャイアンツ)が絶好調で、イスラエル戦に1試合2発を放つなど、4戦で14打数7安打、打率5割と乗りに乗っている。21年に48発で大谷を上回って本塁打王に輝いたペレス(ロイヤルズ)、コントレラス兄弟(レッドソックス、ブルワーズ)らが並ぶ。

 ▽侍ジャパン

 ドジャース大谷翔平投手が1番をけん引する強力打線。2番の近藤健介は12打数無安打と不調だが、メジャー4年目だった昨季は日本人右打者では初の30本塁打、100打点を達成した鈴木誠也カブス)を3番に据える。また、勝負強い「WBC男」の4番・吉田正尚(Rソックス)は4戦で打率5割、2本塁打、6打点と当たりに当たっていて、後ろにも岡本和真(ブルージェイズ)、村上宗隆(Wソックス)ら強打者が続く。

 【投手】先発は1次ラウンドは65球までだったが、準々決勝では80球に球数制限が緩和される。

連覇に向けては、「第2先発」など投手陣の継投が、大きく鍵を握ることになる。

 ▽ベネズエラ

 先発はR・スアレス(レッドソックス)と、ロペス監督が明言。大谷は昨年10月にポストシーズンで対戦した際には3打数無安打で抑え込まれた“大谷キラー”。24年からフィリーズで2年連続12勝を挙げた強力左腕だ。救援に控えるオリックスのマチャドは3戦で計3回を2安打5奪三振、無失点。カブスで昨季は22セーブを挙げたパレンシアも、計2戦で2回3奪三振、無失点に封じるなど、安定感を誇る。

 ▽侍ジャパン

 先発が予想されるのはドジャース・山本由伸投手。1次ラウンド初戦の台湾戦では、2回2/3で53球を投げて無安打2三振の快投を見せた。また、「第2先発」候補としては、まずは種市篤暉(ロッテ)。計2回で打者6人から5三振で無失点と無双。平良(西武)、石井(阪神)、松井(パドレス)ら故障者続出で手薄となった救援陣の中で際立つ存在感を見せており、接戦になればカギを握る存在になりそうだ。さらに、韓国戦では初回3失点を喫したが、昨季33登板で7勝の菊池雄星エンゼルス)も投入する可能性もある。

負けたら終わりの一発勝負。総力戦で強豪に挑む。

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