WBC準々決勝、侍ジャパンの相手はベネズエラに決まった。先発はドジャース・山本由伸投手(27)。

ベネズエラには23年、41本塁打&73盗塁でMVPに輝いたアクーニャ(ブレーブス)、22年から3年連続となる首位打者を獲得したアラエス(ジャイアンツ)ら好打者がずらり。ただ右腕は昨季、アラエスを6打数無安打に封じた。先発が予想される6選手のうち、安打を許したのは1人だけ。エースとしての重責を果たし、日本に勝利をもたらす。

 ベネズエラ打線は23年MVPのアクーニャが1番。中軸にはアラエス、21年に48発で大谷を上回って本塁打王に輝いたペレス(ロイヤルズ)ら好打者が並ぶ。1次R最終戦のドミニカ共和国戦は敗れたが、3盗塁をマーク。足を絡めることも可能で、4点を追う9回に2点を奪って食い下がるなど粘り強さもある。

 ただ強力打線を封じるのはエースしかいない。侍ジャパンの先発は、山本が有力。タイトルホルダーが並ぶ打線だが、右腕は多くの打者を抑え込んできた。ミート力に定評があるアラエスを6打数無安打。

球数制限が80球となる準々決勝で、どこまで粘れるかがカギを握る。唯一苦手にしているのが、E・トーバー内野手(ロッキーズ)。これまで2本塁打を浴びるなど10打数7安打。山本がメジャーで2発を浴びた唯一の打者で、最も安打を許している打者でもある。

 山本は1次R初戦の6日、台湾戦(東京D)で先発。3回途中無安打無失点2奪三振、53球で最速は98・5マイル(約158・5キロ)をマークするなど力投を見せた。参加が自由だったこの日の練習には姿を見せず独自調整をした模様だが、台湾戦の試合後には「細かいことを言えば反省はたくさんある」と言いながらも「試合前(ブルペン)からスピードが出ていた。初回は丁寧に、いい入りができた」と手応えも口にしていた。

 負ければ2連覇の夢が途絶える大一番。菊池(エンゼルス)、種市(ロッテ)らを惜しまず投入するプランも浮上している。井端弘和監督(50)は「もう勝つだけなんで。ここまで来たので、全員の力で勝ちたいと思います」と語るにとどめた。

強打者がそろうベネズエラ打線相手に、まずは日本の誇る背番号「18」が立ちはだかる。(安藤 宏太)

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