◆第75回スプリングS・G2(3月15日、中山競馬場・芝1800メートル、良)

 皐月賞・G1(4月19日、中山)トライアルの第75回スプリングS・G2(3着馬までに優先出走権)は、単勝8番人気のアウダーシアがゴール前差し切ってレースレコードで重賞初制覇。共同通信杯を制したリアライズシリウス、TRでは14日アネモネS勝利のディアダイヤモンドに続き、津村明秀騎手(40)=美浦・フリー=と、手塚貴久調教師(61)=美浦=の黄金コンビでクラシック切符をつかんだ。

 絶好調の波に乗った。3角過ぎから進出を開始したアウダーシア。直線で大外に進路をとると津村のゲキに応えてジリジリと、しかし確実に前との差を詰めた。急坂を上がってからはグイッともうひと伸び。最後は計ったように差し切り、タニノギムレットの記録を0秒9更新するレースレコードVとなった。

 イメージ通りの騎乗だった。「前半はリズム重視でいって、持ち味である長く良い脚を存分に使わせたいと思っていました。今日も前がなかなか止まらない馬場だったので、3コーナー過ぎから早めに上がっていくつもりでいました」と鞍上は満足げに振り返った。

 土曜日はディアダイヤモンドでアネモネSを勝利。2日連続の中山メイン制覇はいずれも手塚久厩舎の管理馬だった。「毎週、(厩舎と)コンタクトをとらせてもらっていますし、調教を手伝うようになってからは色々なオープン馬にも乗せてもらい、勉強させてもらったことが身になっている感じです」と好相性の秘けつを明かした。

 共同通信杯を制したリアライズシリウスの主戦でもあり、「津村君のおかげです」と手塚久調教師は笑顔。

母は18年桜花賞3着、オークス2着のリリーノーブルで、デビュー前から期待していたアウダーシア。「まだ背中から腰にかけてパンとしていないところがあるので、これから良くなると思いますよ」と感じるなかでの重賞初制覇だった。

 「乗せてもらっている馬が頑張ってくれていることにつきると思います」と感謝を口にした津村は、自己最多だった昨年の重賞4勝に早くも並んだ。手塚久厩舎は先週の報知杯FR覇者のギリーズボールも含め、牡牝のクラシックに有力馬が複数スタンバイ。関東の黄金タッグが春シーズンの主役だ。(西山 智昭)

 アウダーシア 父キズナ、母リリーノーブル(父ルーラーシップ)。美浦・手塚貴久厩舎所属の牡3歳。北海道安平町ノーザンファームの生産。通算4戦2勝。総獲得賞金は6622万円。重賞初勝利。馬主は(有)サンデーレーシング。

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