◆第74回阪神大賞典・G2(3月22日、阪神競馬場・芝3000メートル=1着馬に天皇賞・春の優先出走権、良)

 第74回阪神大賞典・G2が22日、阪神競馬場で行われ、1番人気のアドマイヤテラが制して武豊騎手(57)=栗東・フリー=はデビューした1987年から40年連続の重賞勝利を決めた。歴代最多更新の9勝目とし、天皇賞・春(5月3日、京都)への優先出走権の獲得へ導いた。

 レジェンドの手綱さばきに、大歓声が上がった。武豊が阪神大賞典で、デビューから40年連続重賞勝利の偉業を達成。昨年の重賞初勝利はアドマイヤテラと臨んだ目黒記念だったが、今年も同馬と節目を飾った。「レース前にスタッフとそういう話をしていたので、本当になってうれしい」と喜びの笑み。早くも「多くの馬と、多くの関係者のおかげだと思っていますし、伸ばしていきたい」と記録更新を誓った。

 名手が選んだのは正攻法。「1番枠なので、スタートだけは決めたいなと思っていた」という理想通り、スムーズにゲートを出て中団へ。ロスのないコース取りで進んだ。直線でたくみに外へ持ち出し、左ステッキを一発。すぐに先頭のアクアヴァーナルをとらえ、あとは独走だった。3馬身差をつけ、従来の記録を0秒4上回るコースレコード。「道中もいいポジションで、いい形だなと思っていました」と会心の表情を浮かべた。

 阪神大賞典は9勝目で、自身が持つ最多記録を更新。友道調教師は「これで9勝目? すごい。安心して見てられましたよね。長距離のお手本のようなレース」と感心しきり。その指揮官も4勝目で、調教師では単独最多となった。

 アドマイヤテラは昨秋、ジャパンCで発馬直後に落馬して競走中止。続く有馬記念も11着と不本意なシーズンだったが、今年初戦で目黒記念以来の重賞2勝目を挙げた。そのG2以来の騎乗だった武豊は「馬体も少し大きくなった感じがするし、走りに力強さが加わった」と成長を認める。

 次に見据えるのは天皇賞・春。鞍上は「いいステップを踏めたんじゃないか」と手応えを示す。友道師も「今日はプラス6キロ。あと1か月ぐらいあるので、本番に向けてちょうどいい」と上積みに期待。

武豊は春の盾で歴代最多の8勝。大舞台でも、完璧なエスコートを見せる。(水納 愛美)

 アドマイヤテラ 父レイデオロ、母アドマイヤミヤビ(父ハーツクライ)。栗東・友道康夫厩舎の牡5歳。北海道安平町・ノーザンファームの生産。通算13戦6勝。総獲得賞金は2億6280万3000円。重賞2勝目。主な勝ち鞍は目黒記念・G2(25年)。馬主は近藤旬子氏。

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