◆第56回高松宮記念・G1(3月29日、中京競馬場・芝1200メートル)

 ベテラン・中野達哉記者が「超ブル診断」ステップレース編で3レースを分析した。

 【オーシャンS=レース評価・A】前半32秒0は中山の芝1200メートル戦では史上最速タイ。

重賞昇格前の02年のこのレースでマークしたショウナンカンプはそのまま逃げ切ってオープン特別初勝利を決めると、勢いに乗って続く高松宮記念を制した。ピューロマジックの高速逃げは後続を離してのものだったが、2番手の前半3ハロンでも32秒5。過去10回ではモズスーパーフレアが逃げ切った19年の32秒3以外はすべて33秒台(2度の稍重時も含む)だったことから、これでもかなり速い。

 3番手で運んだルガルが直線に入って外にもたれてできたスペースに突っ込んだペアポルックス、レイピアのワンツー。ドバイ遠征しなければG評価だった3着馬に鼻差のママコチャに7歳を迎えた衰えは見られない。外めの14番枠から速い流れを追いかけて、位置を取りに行く競馬で前半32秒8は6ハロン戦では“自己新”。3着馬とともに別定斤量より1キロ重い56キロを背負い、上位3頭との比較で明らかに通った位置に差があったなかでのパフォーマンスはG1へ向けて文句なしだった。

 ただ、オーシャンSは本番になかなか直結しないステップレース。さらに10着まで0秒4差の大混戦であり、大敗組からの激変があっても驚けない。

【オーシャンSから出走予定の各馬評価】

ペアポルックス  A

レイピア     A

ルガル      A

ママコチャ    G

ヨシノイースター A

ビッグシーザー  B

フィオライア   B

インビンシブルパパB

ピューロマジック C

 【阪神C=レース評価・A】出走ならG評価だった阪急杯の勝ち馬ソンシが破ったレコードがこのレースでのもの。先行3騎が飛ばして縦長になったなか、先に抜け出した勝ち馬の内に差し込んで鼻差2着のナムラクレアの上がり33秒2の末脚は迫力十分だった。

 継続騎乗を評価してママコチャを上とみたが、ルガルを物さしとすれば互角以上。

直接対決で6勝1敗のナムラクレアは左回りも問題ない。7歳以上の牝馬のG1成績は2000年以降【1・0・0・49】(1着は16年ヴィクトリアマイルのストレイトガール)だが、今回は7歳牝馬のワンツーもある。

【阪神Cから出走予定の各馬評価】

ルガル      A

ナムラクレア   A

ヨシノイースター A

ダノンマッキンリーA

ジューンブレア  B

 【シルクロードS=レース評価・B】スプリント戦にしては逃げ馬が少ない構成だったうえに、先行候補だったビッグシーザーが発馬直後につまずくロス。同じ西園正厩舎のフィオライアが34秒5―33秒5のスローに持ち込んで、先行策から粘り切った。

 ハンデ戦で遅い時計での決着だったことで、5着までで0秒1差、しんがりでも0秒8差の大混戦。続くオーシャンSでも2着だったレイピアとともに、出遅れて道中もロスがあった3着ヤマニンアルリフラは特注。トップハンデで沈んだ馬の反撃も含め、着順をうのみしてはいけない。

【シルクロードSから出走予定の各馬評価】

フィオライア   A

レイピア     A

ヤマニンアルリフラA

エーティーマクフィA

ビッグシーザー  B

ダノンマッキンリーB

※評価は上位順にレースはA~C、馬別はG~Cとなります。

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